マツダ「新生ロードスター」と従来モデルの明確な違い…首都高&アクアラインを走り込んで徹底検証!
● 新型ロードスター、ここがイイ!&ここがちょっと…… それでは最後に、このクルマの○と×を。 ■マツダ新型ロードスターのここが( ・∀・)イイ!! 1.小さく軽く扱いやすい:他のクルマがスクスクと成長して巨大化していく昨今、ロードスターのコンパクトな車体を維持し続けるマツダに敬意を表したい。 2.効果絶大なアシンメトリックLSD:仕組みはよく分かりませんが、とにかく効きます。安心して飛ばせます。 3.よく利くブレーキ:資料のどこを見ても書かれていませんが、マイナーチェンジ前もこんなにブレーキ効きましたっけ?グワッと止まって安心感高し。急制動をかけても、前につんのめらないのもいい。 4.感動ステアリングフィール:クリックにして滑らか。2段階くらい高級になった感じ。 ■マツダ新型ロードスターのここはちょっとどうもなぁ……(´・ω・`) 1.軽量モデルの廃止:マイナーチェンジに伴い、名車の誉れ高い990Sが廃止されました。安全装備の追加による重量増が原因ですが、うーむ。残念無念……。 2.RFの検査不正:何してんだよホント。 3.サクッと値上げ:全モデルとも6~7%値上げされ、RFはついに400万円超え。もはやアフォーダブル(手頃な)とは言えない価格になりました。諸物価高騰の折、これは仕方がありませんか。 このロードスターの開発者インタビューは7月初旬の予定。しばらくお待ちください。次回は伸び率上位の“あの”輸入車の試乗記をお届けします。お楽しみに!
● 初代「ユーノスロードスター」登場から35周年 こんにちは、AD高橋です。 今回紹介するのはマツダが世界に誇るライトウェイトスポーツ、ロードスター。現行型は4代目になります。 記事本編にもあるように、初代であるNA型は1989年にデビュー。つまり今年は35周年というメモリアルイヤーなんですね。当時、マツダは販売店の5チャンネル展開を行っていて、ロードスターはユーノス店から登場。デビュー時の車名は「ユーノスロードスター」でした。ちなみにアンフィニ店から発売されたRX-7は「アンフィニRX-7」、ガルウイングドアを採用した軽スポーツは「オートザムAZ-1」という車名でしたね。 ユーノス店といえば、ジウジアーロがそのデザインを「小型クラスでは世界でもっとも美しい」と評した「ユーノス500」、3ローターとなる20Bエンジンを搭載してGPSカーナビを世界初搭載した「ユーノスコスモ」なども販売されていました。そういえばユーノス店からは当時のシトロエン車も販売されていたんですよね。 NAロードスターの登場は衝撃的でした。1980年代後半といえば、日本車メーカーが熾烈(しれつ)な馬力競争を繰り広げていた時代。1989年に登場したZ32型日産 フェアレディZやR32型日産スカイラインGT-Rが300馬力を達成すると、当時の運輸省が「いいかげんにしろ!」と行政指導を行い、最高出力を280馬力に抑えるという馬力規制が敷かれたほど。そこまでの馬力が出ない2L以下のモデルでは、リッター100馬力オーバーが宣伝文句になっていました。