【私的】最高スペックのNikon「Z 8」で春を撮る!
こちらの写真は絞りを変えて同じ被写体を撮影。1枚目はf10で“キリッと”した竹と花を切り出しています。2枚目はf1.3で、柔らかなボケ表現を使い、桜の花びらにフォーカスしました。いずれもしっとりとした石の重みまで伝わってくるのは「さすがNikon」と呼べるもの。明暗のある被写体もきちんと描写してくれるんです。
たまたま開催されていたお祭りのワンシーンを撮影。とりわけ濃い空のブルーと獅子舞の顔の赤は“深み”が強調されています。 実際に撮影していて気づいたのは「被写体検出性能」が非常に高いこと。オートフォーカスは一度食いついたら離れず、被写体があちこちに動いても迷うことはありませんでした。夜間や逆光といった環境でも顔検出性能はしっかり働き、どんなに小さなエリアでもカメラが正確に人物に焦点を当ててくれます。動き物を撮る方にもぴったりで、Nikonがスポーツカメラマンからの信頼が厚いのも納得です。 また、この時のシャッタースピードは「1/26000秒」ですが、「Z 8」なら最大1/32000秒まで高速シャッターを切ることができます。明るい場所でf/1.2などの明るいレンズを使うと白飛びが起きがちですが、このシャッター速度なら回避することができるんです。
動画も撮れる“隙ナシ”カメラ
「Z 8」のもう1つの醍醐味は動画です。これまで動画撮影にNilkonを選択することは少なかったのですが、「Z 8」なら4K/60pや8K/30pでの長時間撮影が可能。外部レコーダーなしで12bit N-RAWや10bit ProRes 422 HQ、H.265(8bit/10bit)といった高品質な映像を記録できるので、ぶっちゃけこれ1台あればプロの映像制作レベルの環境が整います。ちなみに記録メディアはSDカードに加え、私も普段から愛用している「CFexpress Type B」 メモリーカードが使えます。まさにプロの性能がこの1台にぎゅっと凝縮されているんです。 「Z 8」は写真も動画も最高レベルで、今現在、私の欲しいスペックが全部盛り。すでに一軍カメラに仲間入りしているのは言うまでもありません。モノ選びは「最高」がお好きな方や、プロレベルの撮影を目指したい方、そして“あのコを最高のカメラで綺麗に撮りたい”なんて方には特にうってつけ(笑)。皆さんも本格カメラで春の撮影を楽しんでみてはいかがでしょう。
● 中西 学(なかにし まなぶ)
写真家。日本の美を世界に発信したいと思い写真を始める、風景や人々の営みを写真や動画を通じて海外にSNSを通じて発信することを志している。ドローンやVRなど最新機材を使いこなし動画クリエーターとしても 活動し60秒以内で作りあげるショートムービーなど数多く手掛ける。 ・公益社団法人 日本写真家協会 正会員 ・一般社団法人 日本UAS産業支援振興協議会 会員(JUIDA) ・Microsoft CERTIFIED Trainer ・dji CAMP Specialist
企画・写真/中西 学 文/TOMOKO 編集/平井敦貴(Web LEON)