20歳・資金50万円で投資を始めて27年で億り人になった「名古屋の投資家」の軌跡
■投資しないのもリスク ──「株式投資はリスクが高くて怖い」という声もあります。 日本円を銀行に預けていても、円安やインフレが進めば資産価値は減る。むしろ、株価が下がりづらいバリュー株に長期で投資したほうがリスクは低いと思っている。 ──日本株や米国株が大暴落したらどうすべきでしょうか。 リーマンショックのとき、例えば1000円を超えていた住友商事の株価が半分以下になったが、「企業価値が下がったわけではないのにおかしい」と考えて購入した。今も保有しており、株価は4000円近くまで上昇している。
バリュー投資家にとって、大暴落は大チャンスだ。 ──投資ビギナーへのアドバイスをお願いします。 投資をするうえで、とくに長期投資では各社の決算書を読み込むことが欠かせない。YouTubeなどの動画を見て買う人も多いが、その銘柄がいいか悪いかを自分で判断できるようになるべきだ。 私は生きている限り投資を続けたい。 (聞き手:中山 一貴)
中山 一貴 :東洋経済 記者