スズキ「スイフト“カタナ”仕様」がスゴかった!ド迫力ワイドボディ&「バイク顔」採用! カタナシルバーも超クールな「コンセプトモデル」とは
オーバーフェンダーのグラマラスシルエットがカッコいい!
2020年に100周年を迎えたスズキは、二輪と四輪を手掛けるメーカーです。そこで東京オートサロン2020の演出として考えたのが二輪と四輪のコラボレーション「スイフトスポーツKATANA(カタナ)エディション」でした。 【画像】超カッコイイ! スズキ「スイフト“カタナ”E」を画像で見る(30枚) バイク好きにはたまらない二輪の名車「カタナ」とのコラボレーションで誕生したクルマは現在でも市販化を望む声が聞かれます。
「スイフトスポーツ」はコンパクトなホットハッチ。コンパクトカー「スイフト」をベースに2003年に誕生しました。オーバーフェンダーにエアロパーツを装着し、アルミの鍛造ピストンや専用サスペンションなどを装着した本格的スポーツモデルです。 2005年のフルモデルチェンジでは「ジュニア世界ラリー選手権」と同じ1.6リッターに換装されました。軽量ながらトルクのある走りと加速感を味わうことができ、旋回性能も高いコンパクトスポーツカーとしてユーザーからの評価も高く、現行で4代目を迎えています。 ちなみに現行型のパワートレインは1.4リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載。軽量コンパクト化したエンジンにターボを搭載したことで、パワーのみならずトルクも先代を上回るスペックです。 一方カタナといえば、1980年にドイツのケルンで行われた「ケルンモーターショー」に出品されたオートバイ「GSX1100Sカタナ」です。日本刀をモチーフにしたシャープさと、曲線の美しさが際立つフォルムは、世界中の度肝を抜くデザインで「ケルンの衝撃」と呼ばれています。 バイク好きの間では誰もがその名を知る知名度の高さを誇ってきました。その後2度の生産終了を乗り越えて、2018年に復活。2024年現在は刷新された新たなスタイルと、カタナらしい加速性能によって新たな一歩を踏み出しています。 カタナの大きな特徴である排気量1074cc水冷4サイクル直列4気筒ガソリンエンジンは踏襲しながらも、新型は排気量998ccに縮小しながらも最大出力150psを発揮。効率的なトラクションコントロールシステムなど、最新の機能によって高い走行性能を生み出しています。 スズキを代表する二輪と四輪を見事にコラボレーションさせたのが東京オートサロン2020に出品された「スイフトスポーツKATANAエディション」です。 二輪の大胆なデザイン性を活かしたスイフトスポーツで特徴的なのは、大きく張り出したフェンダーと抑揚のあるグラマラスなラインでしょう。 シルバーのボディカラーはスイフトスポーツの純正カラー「プレミアムメタリック」ではなく、二輪のKATANAで採用している「ミスティックシルバーメタリック」を使用。ハイトーンなカラーリングはいつもと異なる印象を受けます。 ボディのアクセントカラーになっているレッドを直線的なラインや、ホイールなどに絶妙に配置。「刀」のロゴはもちろん二輪車のデザインが採用されました。目を惹くスポーツカーならではの派手さもありながら、洗練された美しさも兼ね備えています。 フロントフェイスとボディは一体感のあるスポイラーを採用していますが、リアではスポイラーをマットブラックで仕上げました。二輪のKATANAと共通になっている点です。 インテリアは通常のスイフトスポーツとの共通点が多いですが、インパネやドア、コンソールには七色に輝くグラデーションチタンが美しい仕上がりを見せています。マフラーが熱を持つ様子を表現した加飾は、二輪だけでなく四輪のスポーツカーにとっても醍醐味といえるでしょう。 二輪と四輪のコラボという異色の展示は、話題を呼びました。ワイドボディなどのスペックも市販化する予定もなく終了していますが、せめてパーツやボディカラーだけでも市販化を望む熱い声はいまだに聞こえています。
加古浩子