「心を鬼にして叱った息子が廊下で」近藤さや香 離婚後の現在「塾の宿題がガチで解けないことも(笑)」
■時には叱ることも「ママ友宅が逃げ込み先に」 ── SNSとのつき合い方に関しても、お子さんに伝えていることはありますか?
近藤さん:本が好きな子なので、スマホやYouTube、SNSなどにまだあまり興味を示していなくて。テトリスなどの簡単なアプリはいくつか私のスマホにダウンロードしているので、ご飯を食べに行ってなかなか料理が出てこないときに「やってもいい?」と聞かれたら「いいよ」とスマホを渡してゲームを楽しむことで、今は満足しているようです。ただ、マイペースな息子とはいえ、いつかはデジタルに興味を持つ時期は来ると思うので、周りのサンプルをすごく大事にしています。
こちらは情報弱者ですが、子どもたちはデジタルネイティブで育っているので、ママ友たちと「どうしてる?」といつも話し合って情報を集めています。ママ友から、中学校入学時にお子さんにスマホを与えたらお友だちと連絡を取ることに夢中になって、今まで家族旅行を楽しみにしていた娘が旅行先でもずっとスマホを触るようになって悲しいという話を聞いて、そういう弊害もあるんだなと知りました。ポジティブサイドとネガティブサイドの情報をできる限り集めて、総合的に判断していかなければならないと思っています。
── 教育にしっかりと向き合っている近藤さんですが、叱ることもありますか? 近藤さん:ありますよ。約束を守らなかったときは、心を鬼にして叱ります。廊下で凹んだ息子がウロウロしていたこともありました。同じマンションにお友だちやママ友がいるので「お互いが逃げ込み先としてあればいいよね」と言っていて、思春期にも対応できるように相談し合っています。 ── そんなふうにママ友と良好な関係を築くコツがあれば、教えてください。
近藤さん:最初はママ友ってどうやって作るんだろうと思っていたのですが、きっとママ友という言葉がダメで。ママとしてだと、1個フィルターを挟んで相手と接しなければいけない。でも、人ってそんなに器用ではないじゃないですか?少し話せば感覚が合うかどうかはすぐわかるので、ママとしてではなく、近藤さや香として接するようにしています。 たとえば、私は今シングルなので、「こんな素敵な人に出会ったよ」とか「こんなかっこいい人を見たよ」とか恋愛の話をすると、ママ友が「久しぶりに恋愛の話聞いた!すごく楽しい!」と言ってくれたり、自分の格好悪いところやダサいところを「こんな恥ずかしいことをやらかした!」とそのまま伝えると「なんかしゃべりやすい」と思ってくれたり。子どもに嘘をついてはいけないと伝えている以上、自分も取り繕わずに接するようにしています。