ロッカー式衣類乾燥機の「海豚干衣」、シリーズAで11億円を調達 中国各地の大学などに約5000台設置
ロッカー式の衣類乾燥機を開発する「海豚干衣(Dolphin Dryer)」が、シリーズAで南天数金創業投資(Nantian Shujin Venture Capital)から5000万元(約11億円)を調達した。資金調達後の評価額は5億元(約110億円)となった。資金は活用シーンの拡大や量産化、人材採用などに充てられる。 海豚干衣は2021年に設立され、一定の需要が見込まれる大学やマンション、社員寮などを対象に、共有用の衣類乾燥機を展開している。独自開発したロッカー式乾燥機は、ハンガーにかけたまま衣類を乾燥させられる上、設置スペースも最小限ですむ。 同社は独自の空気循環システムと加熱システムをロッカー式乾燥機に組み込み、アルゴリズムと温度モニタリング機能を通じて乾燥・消毒の効率を向上させた。また、スマート制御システムを搭載し、衣類の湿度や種類、ユーザーのニーズに応じてファンの回転速度と温度を自動調整できるようにした。衣類の乾燥と殺菌消毒を1時間以内で完了でき、過度な加熱による衣類の損傷も防げるという。 現時点で、北京市、江蘇省、浙江省、貴州省、四川省、湖北省などの大学を中心に、約5000台が設置されている。 *1元=約22円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)