カナダで4日掛かりの救助活動 漁具類が絡まったザトウクジラ
プリンス・ルパート、カナダ、9月12日 (AP) ― カナダ太平洋岸のブリティッシュコロンビア州のヘカト海峡で、数種類の漁具やロープが体に巻き付いたザトウクジラが発見され、カナダ水産海洋省レスキューチームによる4日掛かりの努力の結果、晴れて自由の身になった。 問題のザトウクジラが発見されたのは、ブリティッシュコロンビア州のプリンス・ルパートで数種類の漁具とロープが絡まって、口を開けられない状態だったという。 50回以上のロープ切断をともなう救助作業で、体長11メートルのクジラは無事に解放されたが、これだけの数の漁具が絡まるには、数カ月かかったのではないかと推定されている。 レスキューチームの助けがなければ、ザトウクジラは別の運命をたどっていたと思われる。 漁具に絡まるクジラの数は年々増え続けている。 アメリカ海洋大気庁のデータによると、米西海岸沖でザトウクジラとコククジラが絡まったという報告は、1982年から2013年の間の年平均10件から、2014年から2017年の間には年50件に急増している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)