ガーナも主力不在 なぜ来日する海外チームは拍子抜けメンバーなのか?
5人のレギュラーメンバーが来日せず
11分の7という数字を、どう受け止めたらいいのか。 日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ監督が「非常に大事な一戦」と位置づけていたアフリカの強豪、ガーナ代表との国際親善試合が10日に横浜国際総合競技場でキックオフを迎える。 6月のコンフェデレーションズカップ、8月のウルグアイ代表との国際親善試合の4試合で13失点を喫した守備組織をいかに立て直すかをテーマに、ザックジャパンは大阪府内で2日から始まった代表合宿でチーム全体が連動する守り方を再確認してきた。 しかし、8日に来日したガーナ代表は総勢わずか17人。2対1で勝利し、W杯アフリカ最終予選進出を決めた6日のザンビア代表戦の先発メンバーで日本代表戦に臨むのは7人しかいない。 来日を前にチームを離脱した主な選手は下記の通りとなる(☆はザンビア戦の先発メンバー)。 MFエシエン(チェルシー) ☆MFアサモア(ユベントス) ☆MFムバラク(エスパニョール) MFバドゥ(ウディネーゼ) FWボアテング(シャルケ) ☆FWアイェウ(マルセイユ) ☆FWギャン(アル・アイン) ザンビア戦でプレーしなかったボアテングを含めて、攻撃陣のレギュラーメンバーの大半が不在とあっては、肩透かしの感はぬぐえない。 日本国内で国際親善試合を組む場合、当初の発表メンバーが実際に来日してみれば「飛車角落ち」だったというケースが決して珍しくない。 記憶に新しいのが、岡田武史監督時代の2009年10月14日に対戦したトーゴ代表だ。 直前のW杯アフリカ大陸予選でカメルーン代表に完敗し、南アフリカ大会出場への道を閉ざされたチームのモチベーションは極端に低下。エースのFWアデバヨール(現トッテナム)を筆頭に、主力メンバーが次々と戦線離脱した。 最終的な来日メンバーは14人。それも、試合前日の午後6時に成田空港に到着し、試合会場の宮城スタジアムへ疲労困憊の状態で移動。試合も0対5で完敗している。 これでは、日本代表にとっても強化の場となり得ない。なぜ同じような事態が繰り返されるのか。