国家公務員になるのは難しい?!申込・受験の倍率&総合職合格者の「出身大学」は…?
国家公務員の申込者数は減少?
2024年度春の国家公務員一般職試験の申込者数は2万4240人で、前年から2079人(7.9%)減少しています。また、総合職は1万3599人で、前年から773人(5.4%)減少しています。 過去の申込者数についても、2016年ごろから減少傾向です。 理由としては、業務内容に対する給与額の低さや、長時間労働などの労働環境の厳しさなどが挙げられます。 特に国会対応への不満が大きいようです。人事院の調査によると、2021年度時点で31の府省が「国会対応への超過勤務の状況は前年度と全く変わっていない」と回答しています。 また、9府省が「悪化した」と回答しており、国家公務員の超過勤務改善は喫緊の課題となっています。こうした過酷な労働環境の早急な改善が求められるでしょう。 次章では国家公務員の主な出身大学について解説します。
国家公務員の主な出身大学
国家公務員の総合職では、試験の合格発表時に合格者の出身大学を公表しています。2024年度秋試験終了後に公表された結果を見てみましょう。 ・東京大学:345人 ・京都大学:179人 ・早稲田大学:119人 ・東北大学:90人 ・慶應義塾大学:88人 ・立命館大学:86人 ・大阪大学:72人 ・北海道大学:70人 ・千葉大学:68人 ・中央大学:62人 ・広島大学:58人 ・岡山大学:55人 ・一橋大学:53人 ・九州大学:52人 ・東京科学大学:49人 ・明治大学:45人 ・筑波大学:43人 ・名古屋大学:40人 ・東京理科大学:39人 ・神戸大学:35人 ・新潟大学:34人 ・日本大学:28人 ・東京農工大学:26人 ・大阪公立大学:26人 ・信州大学:25人 ・同志社大学:22人 ・東京海洋大学:21人 ・東京都立大学:19人 ・専修大学:18人 ・横浜国立大学:18人 ・東京農業大学:16人 ・岩手大学:13人 ・上智大学:13人 ・東京外国語大学:13人 ・弘前大学:12人 ・長崎大学:12人 ・愛媛大学:12人 ・鹿児島大学:12人 ・関西大学:12人 ・立教大学:12人 ・山口大学:11人 ・中京大学:11人 ・お茶の水女子大学:11人 東京大学や京都大学といった名門校からの合格者が多くなっています。一方で、地方の国公立大学からも合格者が出ており、北海道から九州までさまざまな地域から国家公務員を輩出しているといえます。 とはいえ、国家公務員試験は条件を満たしていればさまざまな人が受験可能です。国家公務員への就職・転職を志望するなら、ぜひ申し込んで試験対策に臨みましょう。