バブル崩壊は近い!2025年は株もビットコインもいつ暴落してもおかしくない1年に
もしこの予言が外れるとすれば、2024年内に暴落が起きた場合だけだろう。 きっかけは何か? わからない。しかし、大暴落することだけは確実だ。 【グラフ】ふるさと納税を利用したことがない人の理由TOP3、3位収入が少なくてできない、2位手続きが面倒…となると1位は? ※本記事は四季報オンラインからの提供記事です。
なぜ「大暴落が起きる」と断言できるのか
理由は、現在、世界はリスクにあふれており、しかもそれは巨大なリスクばかりだからだ。そして、いまだに、株もビットコインも暴騰を続けている。アメリカ経済もソフトランディングどころか、ノーランディングつまり景気後退なしで、好況を続けているからだ。 リスクにあふれ、市場も人々もそれを無視し、ブームを謳歌している。暴落が確実に起こると予想できる、これ以上の環境はない。 整理しよう。まず、資産価格の水準は、すべての領域で高くなっており、このところ上昇の勢いが加速している。AIや半導体関連が株式に関しては今年のテーマだったし、ビットコインは、ドナルド・トランプ氏の大統領選挙当選前から急加速している。 バブル崩壊直前の特徴としては、水準の高さそのものを挙げる人は多いが、それは素人の意見である。バブルは高いからバブルなのであって、高すぎるところから、さらに高すぎるところへ上がっていくのがバブル、そして末期の特徴なのである。 つまり、水準そのものではなく、そのスピード、上昇率に関する加速度である。最後に急速にスピードを上げ、クラッシュする。実生活で見られるあらゆる事故、クラッシュと同じである。 バブルの最後は、もはや理屈は関係なくなっている。また、最強気のトレーダーだけが残っており(まともな人は降りている。あとは本当の素人、初心者、人に薦められて買っている人々だけである)、そして、彼らはバブルが崩壊しないうちにとことん稼ぎ尽くしておきたいという焦りで、最後は乱暴になるのである。
ほとんどの投資家は2度バブルに乗り、致命傷を負う
第2に、バブルの最後は、ピーク水準で乱高下を続ける。過去の最高値に急激に近づく、あるいは、何らかの目標となる水準に近づき(日本株なら日経平均株価4万円、あるいは史上最高値更新、ビットコインなら10万ドル前後)、そこでモミ合った後、それを突き抜け、最後に加速し、そこから少し暴落し、ピーク水準で乱高下を続けながらモミ合う。そして大暴落、というパターンである。現在、株もビットコインも大暴落の直前の状況だ。 第3に、バブルは2度崩壊する。2度目にとことん崩壊して、バブルは終わる。だから、1度目で降りれば、実は間に合う。しかし、ほとんどの投資家は、1度目のバブル崩壊で失った利益を取り返そうと、もう1度バブルに乗る。 実際、1度目のバブル崩壊では、これまでの含み益が喪失しただけで、財務的に追い込まれたわけではない。損失が出たとしても(含み損でも実損でも)、これまでのバブルで十分儲けてきたからトータルではプラスは維持されているはずである。 しかし、それは別の財布、別のメンタルアカウンティングなのである(行動経済学では有名な行動バイアス)。「今回の損」を取り返そうと、あるいは一連のバブルでのトータル最大利益の利益確定のタイミングを逃した悔しさで、もう1度バブルに乗り、利益がこのバブルにおいて最大になったところで、今度こそ降りようとする。 残念ながら、期待したその2度目のピークは弱々しく、一方、同じ水準での乱高下は荒々しく続くので、利益確定をできずにうじうじしているうちに、致命的な崩壊がやってくるのである。 このとき、メンタルも1度目のバブル崩壊でやられ、財務的にも、含み益が消えている状態である。そこへ暴落がやってくる。メンタル、財務の両面で、2度目の崩壊には耐えられないのである。 今回、日本株で言えば、2024年8月5日に1度目の激しい崩壊は起きた。メンタルはとことんやられている。海外投資家は、あれ以来懐疑的で及び腰である。8月5日の暴落の理由がわからないことも、かえってメンタルダメージを深める結果となっている。