【ジオラマ】かわいいクジラの絵が“まさかの姿”に……? 圧倒的クオリティーのジオラマが「大迫力!」と話題 どんでん返しも
ここでネタばらし
ここで、今回のジオラマの元になったのは、投稿者が描いたかわいいイラストではなく、「YAZIRI_art」さんが描いたイラストだと明かされます。実は、このジオラマはそのイラストを完全再現するものだったのです。これはどんでん返し。 クジラと建造物を完成イラストと同じように配置してみると、斜めの建造物は遠近感の表現だったことが分かります。これにより、巨大な建造物の間をさらに巨大なクジラが通り抜けているように見えるというわけです。
レジンで作った神秘的な“海”に全てが沈められ……
完成した全てのパーツをレジンで作った“海”に沈めるステップがやってきました。今回は、正面から見たときの両端を斜めにした容器を作成し、そこへ先に濃紺のレジンを流し込んで固めておきます。これにより、作品の左右の端が暗くなるグラデーション効果を得られます。 その後、建物のパーツを配置して濃紺のレジンを底に薄く流し込みます。これが固まると建物が固定されるので、次に容器の奥側を下にした状態にして、クジラをつるして配置した状態でレジンを流し込みます。ある程度注いだら、硬化したレジンによりクジラが固定されるのでつるす必要はなくなります。 過去最大量となるレジンは何回にも分けて注ぎ、奥は色・にごりを濃くして、層を重ねるごとに透明度を上げていきます。これにより海の広さや奥行きを表現します。また、いくつかの層には小さな魚影を描き込みます。 全10層、約40キロのレジンが固まったら容器部分を分解し、海面にあたる部分をノミで削って波を表現します。また作品の裏面も透けて見えないよう削っておきます。最後に、木材で台座を作り作品を設置したら完成です! 上から照明を当てると、海中に没した遺跡の間を通り抜ける、赤い眼光を発する巨大なクジラの姿が現れました。制作期間は約5カ月。レジンを注ぐ作業だけで1カ月以上かかったというこの作品はまさに大迫力です。レジンのグラデーションも最高の視覚効果を発揮しており、元になったイラストが完全再現されています。