ヤクルト・塩見泰隆、燕党の前で復活誓った「お久しぶりです。塩見でーす」 高津監督がキーマンに指名
塩見こそ、V奪回のキーマンだ!! 2年連続セ・リーグ5位に終わったヤクルトは30日、本拠地の神宮球場で「ファン感謝DAY2024 presented by マイナビ」を開催した。閉会のスピーチで高津臣吾監督(56)から「若手のホープ」として指名された塩見泰隆外野手(31)は「お久しぶりです」とあいさつ。5月に左膝の前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷し手術を受けた背番号9が、2025年シーズンの復活を誓った。 この男の帰還をみんなが待っている。ヤクルトが、神宮でファン感謝DAYを開催。締めのスピーチで高津監督から「若手のホープ」として紹介された31歳の塩見は、球場全体が大盛り上がりする中、来季の復活を誓った。 「お久しぶりです。塩見でーす。初めての方もいると思いますが、2年前には少し(野球を)やっていました。来年はしっかりと帰ってきて、皆さんにプレーを見せられるようにしっかり頑張っていきたいと思います」 7年目の今季は、5月11日の巨人戦(神宮)で一塁ベースを駆け抜けた際に左膝の前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷。手術を受けた影響で31試合の出場にとどまり、現在もリハビリを継続している。経過は良好で、既に8―9割の力でのダッシュやキャッチボール、室内での打撃練習を再開しており、来年3月28日の開幕戦(対巨人)前には実戦復帰できる見通しとなっている。 3年ぶりのV奪回へ、必要不可欠な存在だ。2021、22年のリーグ連覇達成時には塩見が不動のレギュラーとして中堅を守り、21年にベストナイン、22年はゴールデングラブ賞を受賞した。現在は走攻守全てにおいて高いレベルでプレーする〝完全体〟を目指して、懸命にトレーニングに励んでいる。 吉兆(!?)もあった。球団公式マスコットのつば九郎が試合中に行うパフォーマンスで、くるくると回して宙に投げたヘルメットをかぶることに挑戦する「空中くるりんぱ対決」に、小川や村上らとともに参加。本番では帽子が大きくそれて失敗したが、その後、遊びで行った際に〝成功〟させた。本家のつば九郎でも成功したことがないだけに、ファン感謝DAYのMVP候補として発表直前に何度も顔がバックスクリーンにアップされたが、受賞はならず。ただ、大いに球場を沸かせた。 「もう1回リーグ優勝、日本一になって、(来年)最高のファン感ができるように頑張っていきます」と高らかに宣言した。背番号9の復活なくして、覇権奪回はない。来年こそは、もう一度、笑顔でファンとの時間を楽しむ。(赤尾裕希)