右折の途中で急停止! レクサスLBX 長期テスト(4) 運転支援システムのあれこれ
右折での誤認 標識認識機能にもヒトコト
こんな内容を寄せていただいた、クライヴとイアンには感謝したい。読者の具体的な体験を聞けるのは、とても嬉しい。 他方、LBXの長期テストが始まってから数か月。筆者は、だいぶレクサスの運転支援システムへ慣れたと思う。ただし、これまでに強い記憶を残した出来事があった。 それは、狭い脇道から右折で幹線道路へ合流しようとした時。交差点から出て数m走ったところで、緊急ブレーキがかかったのだ。 確かに、左右にクルマの流れはあったが、充分に安全な距離は取れていたと思う。恐らくシステムは、横からクルマが突っ込んでくると判断したのだろう。車線をまたぐ途中で急停止する方が、逆に危険ではないかと感じた。 速度標識の認識機能にもヒトコト。制限速度を時速1マイル(1.6km/h)超えただけで、不快な警告音が鳴るのはどうなのだろう。タッチモニターからメニューを掘り下げていくとオフにできるが、少々面倒くさい。クルマから降りる度に、オンに戻ってしまう。 原理主義者は、制限速度を超えるべきではないと主張するかもしれない。だが、現実の円滑な交通の流れはそうとも限らない。もっとも、この機能に関してはレクサスを責めることはできない。近年の欧州では、義務化されている要件なのだ。
積算1万334km 長距離ドライブ後にパンク
長距離ドライブの翌日にクルマへ乗ろうとした時、タイヤの空気圧センサーが反応することは、英国ではさほど珍しくない。おかしいな、と思って確認すると、リアタイヤへしっかり1本の釘が刺さっていた。 近所のタイヤショップへ問い合わせると、ありがたいことに、その日には作業枠へ空きがあった。32ポンド(約6000円)で修理は終わり、快調に走れている。
テストデータ
■気に入っているトコロ 小さなサイズ:市街地の枠の狭い駐車場でも、簡単に停められる。 ■気に入らないトコロ ドアハンドル:慣れない人は、ドアを開ける方法に迷うことがある。 ■テスト車について モデル名:レクサスLBX ハイブリッドFWD プレミアムプラス・デザイン(英国仕様) 新車価格:3万5595ポンド(約691万円) テスト車の価格:3万6265ポンド(約704万円) ■テストの記録 燃費:20.8km/L 故障:センサーの故障 出費:なし
レイチェル・バージェス(執筆) 中嶋健治(翻訳)