多様な業務プラットフォームに拡大するBox、AIを活用した多数の新機能を発表
ランサムウェアの被害から復旧 データ保護とコンプライアンス向けの新機能では、ランサムウェア対策を念頭に置く「Content Recovery」やアーカイブ管理の「Box Archive」を発表している。 Boxのデータセキュリティ機能として、コンテンツへの不審なアクセスといった兆候を監視、検知してアラートを行うだけでなく、万一コンテンツが不正に改ざん、削除されるなどの被害に遭っても、ユーザーが指定する特定のタイミングにさかのぼってコンテンツデータを復元できる。従来は同社のサポートに対応を要請するなどの手間があり、新機能で復旧時間を短縮するなどの効果を得られるという。 Box Archiveでは、長期間にわたりBoxに蓄積された膨大なコンテンツデータを適切に保管するもので、ライフサイクル管理やユーザー固有の法規制、コンプライアンスの順守を支援する。クラウドベースであることからアーカイブ化や再利用化などもわずかな時間で実施できる点が特徴になる。 基調講演の最後に登壇した最高執行責任者(COO)のOlivia Nottebohmas氏は、今回のイベントで同社が従来の高度なコンテンツの管理や活用を中心とするソリューションの方向性を、AIベースでワークフローや業務プロセスを自動化し、組織や人々の生産性や業務効率をさらに高い次元へ引き上げるものに進化していくとまとめた。 また、今回登場した新機能の多くをまとめて利用できるという最上位の新ライセンス「Enterprise Advanced」も発表した。Box AI StudioやBox Apps、Box Forms、Box Doc Gen、Box Archive、最大500GBのファイルアップロード、API割り当ての上限の引き上げなどが含まれる。2025年1月に発売し、その際にライセンス費用を明らかにするという。 (取材協力:Box Japan)