日ハムチームドクターが語る「大谷翔平の超人的肉体」二刀流の完全復活に太鼓判!
復帰のタイミング
「来年5月には、二刀流として完全復活できるでしょう」 こう太鼓判を押すのは、日本ハムのチームドクターとして大谷翔平(30)を診てきた整形外科医の中川照彦氏(70)だ。500件を超える手術実績があり、日本肩関節学会会長も務めた『肩のスペシャリスト』でもある(以下、コメントは中川氏)。 【貴重写真】すごい…!大谷が渡米する直前に撮った「中川氏との貴重な2ショット」 世界中のファンが青ざめたのは、ドジャースとヤンキースのワールドシリーズ第2戦。大谷は二塁への盗塁で、スライディングした際に左肩を負傷したのだ。亜脱臼(あだっきゅう)とされたが関節唇(かんせつしん)の断裂も判明し、シリーズ終了直後に内視鏡手術を受けたと11月5日に球団が発表した。 気になるのが復帰のタイミングだ。 「関節唇が骨にくっついて強度が出てくるまで3ヵ月、ほぼ完治するまでは半年ほどかかります。11月上旬に手術をしたため、バッティング練習は来年2月のスプリングキャンプ中には始められるでしょう。投手として試合に出るにはさらに時間が必要ですが、ケガをしてスグに手術し早期の修復を図ったのは良かったと思います。一流選手は回復力も高い。大谷選手なら、予定より早く完全復活できるかもしれません」 ◆「練習しているのがバカバカしくなる」 中川氏によると、日ハム時代から大谷の肉体は超人的だったという。象徴的なのが「大谷体操」と呼ばれる動きだ。大谷は両手の甲を脇腹に当てた状態で、両ヒジを身体の正面まで出すことができる。 「普通の選手にはできない動きです。日ハムに入団した時から、大谷選手の肩関節の柔軟性はズバ抜けていました。’96年から日ハムのチームドクターをしていますが、身体能力は私が診た選手たちのなかで間違いなくナンバーワンです」 日ハム時代の同僚だった中田翔(現・中日)は、大谷の身体能力の高さや身体の強さを目の当たりにし「練習しているのがバカバカしくなる」と評している。 「沖縄で行われる日ハムの春季キャンプには毎年同行していますが、多くの選手がケガをして診察に訪れます。しかし、大谷選手を治療した記憶がありません。トレーナー室で、20分間ほどマッサージをして雑談をするだけ。それだけケガをしにくい強靭(きょうじん)な身体の持ち主なんです。メジャーへ行く年に、本人から直筆で『アメリカで頑張ります』と書かれた年賀状をもらいました。礼儀正しく能力の高い大谷選手の試合は、今でも時間が許すかぎりテレビ観戦し応援していますよ」 世界一の栄冠を手にし、多くのメジャーリーグアワードを受賞した大谷。医師も驚愕(きょうがく)する肉体で、来季は野手と投手の二刀流としてさらなる伝説を作る。 『FRIDAY』2024年12月6日号より 取材・文:形山昌由(ジャーナリスト)
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