手作り「スワッグ」を飾ってクリスマスから新年まで、冬のインテリアを楽しもう【10分で作れます】
ヨーロッパでは、古くから“幸福を呼ぶ飾り”や“魔除け”として、ホリデーシーズンに親しまれる「スワッグ(Swag)」。まるで花束のような形で、お部屋や玄関のドアに吊るすと空間がパッと華やぎます。 【写真37枚】「スワッグの作り方」を写真やInstagramのリール動画で一気見する!おすすめな材料・道具も紹介 「コツさえ押さえれば、花瓶に季節のお花をいける感覚で作ることができます」とは、ヨーロッパ各国での経験があり、生花師範の資格ももつフラワーコーディネーターの松岡陽子さん。また、組み合わせ次第では、クリスマスからお正月まで長くたのしめるスワッグも作れるそう。 そこで、身近な花屋や100円均一などでそろう材料を使った、スワッグ作りのポイントとコツを教えていただきました。
材料にはかならず「常緑樹」を使う
ドイツ語で「壁飾り」を意味する「スワッグ」には、かならず常緑樹が使われています。これは、このままの姿でドライになる常緑樹で「永遠の命」を表しているからなのだとか。 「同じようにクリスマス飾りで『リース』もありますが、こちらにも常緑樹を使います。始まりも終わりもない一定方向に丸く常緑樹をあしらうことで、『永遠』を意味しているんですよ。 このほかにも、スワッグやリースに使う赤色は『イエス・キリストが流した血』。金色は『光』といった意味合いを持つともいわれています。ただ、赤色や金色は飾りなので、かならず入れなければならないわけではなく、自由に組み合わせればOKです」(以下「」内、松岡陽子さん) つまり、常緑樹を使うことが唯一のルール。ここからは、松岡さんがおすすめする材料をご紹介します。
スワッグの材料
⚫︎常緑樹(モミ類) ベースとなるモミ類は、何種類かを組み合わせることでボリュームや表情が出ます。このとき、服やメイクと同じように“イエベ(イエローベース)”か“ブルベ(ブルーベース)”か意識すると、まとまりが出るそうです。 「同じ緑色でも色のトーンがちがいます。イエベならイエベ同士、ブルベならブルベ同士を組み合わせると、ぐっとまとまりが出ます。ただ、あえてイエベとブルベを混ぜるのも今っぽいので、好みでたのしんでみてください。 花屋さんによっては、枝ものなら購入前に組み合わせられるところもあります。可能なら、気になるモミ類をあてがって印象をチェックするといいですね」 <イエベのモミ類> 「明るい印象のイエベのモミ類は、金色の飾りとの相性もよいです」 ・シノブヒバ…クリスマスに欠かせないコニファー類。透け感のある葉が美しい。 ・ヒムロスギ…シルバー味を帯びた、こんもりとした葉が特徴。クリスマスシーズンによく出回る。 <ブルベのモミ類> 「一年中出回っているユーカリや、紫の花をつけたリモニュームと組み合わせるのも素敵です」 ・オレゴンモミ…氷点下にもなるオレゴンで育ったモミ類で、葉が散りにくい。 ・ブルーアイス…もっとも香りの強いコニファー類ともいわれる。青緑色の葉が魅力的。 ・ブルーバード…青緑色の葉の裏は灰白色で、シックで落ち着いた雰囲気。香りもよい。 ⚫︎飾り スワッグの飾りは、花屋さんはもちろん、100円均一ショップや『HANDS(ハンズ)』、オンラインショップなどでも手に入ります。 「ベースとなる常緑樹との相性で、お好みのものを選んでください。ポイントは、長い期間飾るので、そのままの姿が保てるものを選ぶことです」 <定番のもの> 「“繁栄”の象徴でもある木の実は、ホリデーシーズンの伝統菓子でもよく登場します。中でも松ぼっくりは、スワッグやリースの定番ですね。 赤色は、クリスマスの定番カラー。金色は、南天や水引などと組み合わせれば、日本のお正月にもなじむスワッグに。紫の花をつけるリモニュームも、スワッグに取り入れやすい花材です」 ・木の実…スワッグのポイントになる木の実「松ぼっくり」。ワイヤーやボンドで固定する。 ・赤い実…乾燥するとかたくなる「サンキライ」は、赤色のアクセントを加えたいときに。 ・金色の葉…花屋さんやクリスマスシーズンの100円均一ショップなどでも見かける花材。 ・リモニューム…そのままドライになるので、モミ類と一緒にベースに使っても。