【FPが回答】新NISAで資産を2倍にできる?「126の法則を使えば何年かかるか分かります!」
今後の家計のために資産を殖やしたい!でも無理はしたくない……資産を2倍にするために活用したいのが“投資”。新NISAを使って資産を2倍にできるのか、お金のプロに直撃取材しました! 【画像】【FPが回答】新NISAで資産を2倍にできる?「126の法則を使えば何年かかるか分かります!」
そもそも新NISAとは?
投資でお金が殖えても、税金がかからないありがたい制度のこと! 通常、投資で殖えたお金(利益)からは約2割の税金が引かれ、手元に残るのは約8割。でも新NISA口座を活用して、投資信託や株を買って殖えた分からは税金が引かれません。新NISAとは、通常なら2割引きになる“儲け”を全額受け取れるお得な制度です。
ズ、ズバリ。新NISAで資産を2倍にすることってできるんですか?
A もちろんできます!126の法則※1を使えば、何年かかるか分かりますよ 1万円が2万円、100万円が200万円に殖えても“資産2倍”と言えば2倍ですが、今回は新NISAを使って資産0円からスタートし、積み立て投資で元本(運用資産)が2倍になるまでの金額としましょう。元本が2倍になるまでの年数を算出する方法に「126の法則」というのがあり、運用する利回りによって、かかる年数が変わってきます。例えば利回り7%で運用すると、18年かかります。 ※1 「126の法則」は、慶應義塾大学理工学部の枇々木規雄(ひびきのりお) 教授が提案した法則。 ※2 年率の想定利回りのこと(以下同)。 ●例えば、月3万円を利回り7%※3で18年間積み立て投資をした場合 月3万円ずつ積み立て投資をし(分配金は再投資)、18年目に元本の648万円がほぼ2倍の1292万円に。利益が利益を生む「複利効果」によって雪だるま式に殖えることに。 ※3 公的年金の管理・運用を行う年金積立管理運用独立行政法人が試算する、外国株式の想定利回り7.2%を参考に、7%で計算。ちなみに「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の過去20年の平均的な利回りは9.52%。
月3万円積み立て投資をしていますが、月5万円、月10万円にしたら将来の資産はどうなるんですかね~?
A 資産が倍になるまでの年数は同じですが、金額はかなりの差に。長く積み立てると、より大きな金額に! 毎月積み立てる金額を3万円、5万円、10万円でシミュレーションしてみましょう。運用利回りが同じ7%なら、資産が2倍になるのにかかる年数が18年であることは、上で説明した通りです。ただし運用で殖える金額には、かなり差を感じるかもしれません。積み立てる金額を多く&長く運用することでメリットも大きくなります。 ※4 運用シミュレーションのため、課税については考慮していません。 ●新NISAの非課税枠1800万円を使い切ってしまったら? それ以上はNISA口座で新規買い付けはできなくなりますが、そのまま持ち続けるのはOK。余剰金があるなら、課税口座で投資をするのもあり。 データ出典:金融庁「つみたてシミュレーター」より過去のデータ等に基づいて試算し、実際値とは異なる場合があります。実際には直線の動きにはならず、株式市場の動きに合わせて上下に動き、評価損益が一時的にマイナスになることもあります。このシミュレーション結果は将来の運用成果を保証するものではありません。損失リスクも検討し、自己責任の上で行ってください。 <教えてくれた人> ファイナンシャル・プランナー 塚越菜々子さん 年間200件超の家計相談を受け、過去2600件以上の家計改革を実施。著書に『お金の不安をこの先ず――っとなくすために今できる46のこと』(扶桑社)など。 参照:『サンキュ!』2025年1月号「無理せず誰でも資産2倍!にできる最強ルート」より。掲載している情報は2024年11月現在のものです。 編集/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部