全日本ラリーRd.5「モントレー2024」は新井大輝組が地元群馬で圧勝! 碓氷峠旧道で勝負を決める
危機一髪!? 新井・松尾組がスタート前にタイヤに刺さる釘を発見!
大竹・竹藪組が限界を超えたアタックを敢行したLeg2のグランマキムラというユニークなステージ名が気になった方もいるかもしれません。関東の林道好きドライバー、ライダーにはお馴染みの御荷鉾スーパー林道を使用するこのステージは、群馬戦として親しまれている群馬ラリーシリーズでよく使用される道です。 その群馬戦が開催される際、集落からほど近いギャラリーポイントにいつも観戦に訪れるキムラばあちゃんの名前が由来となっているのです。ステージ名は基本的には地名が付けられることが多いのですが、たまにこのような特色のあるステージ名がつけられることもあるので、ステージ名に注目してみるのも面白いかもしれません。
SS9終了時点で2位の勝田・木村組に26.6秒差を付け首位を守り続ける新井・松尾組は、最終ステージSS10を前に余裕の表情も見せつつ出走準備に余念がありませんでしたが、タイヤのエア圧を確認していた新井選手がタイヤに突き刺さる釘を発見! 急遽タイヤを交換することになりました。 タイムコントロールへ進入する時間は決められていて、その時間に間に合うようにエア圧チェックや、ハンスやヘルメットなどの準備をするのがスタート前の流れです。今回は遅着することもなく無事にスタート、最終的には2位に30秒の大差をつけ今シーズン3勝目を飾りました。 次戦からのグラベル2戦への意気込みを聞くと「部品のこともあり壊せないし、心配事は多い」と語る新井選手。全日本のグラベルラリーには初参戦となるGRヤリスRally2勢に対して、実績は豊富なファビアR5ですが、体制的には圧倒的に不利な立場です。 チャンピオン獲得には残り全戦フルポイントでの勝利が必要と話す新井選手ですが、次戦からの北海道グラベル2連戦に向けて、ファビアを仕上げて可能な限り消耗させずに最終戦を迎えることがチャンピオン獲得への道筋となります。
次戦からは北海道に舞台を移してのグラベルラリー
前述の通り、次戦からは北海道に舞台を移してのグラベルラリーとなります。まずは7月5日から7日にニセコ周辺を舞台に開催されるARKラリー・カムイです。 いわゆるクロカン4駆が参戦する選手権外の併設クラス、XCRスプリントカップ北海道にはマツダからCX-5の参戦も発表されました。 例年通りであればギャラリーステージも設定されるので、過ごしやすい気候の7月のニセコなのでぜひ観戦に出かけてください。ただし、虫刺され対策は万全に! [Text/Photo:山本佳吾]
山本佳吾