フェラーリ逆転王座に貢献できるか? 好調サインツJr.が今季初PP「ほぼ完璧。トリッキーなメキシコでは普通こんなことはない」
F1第20戦メキシコシティGPの予選でポールポジションを獲得したのは、フェラーリのカルロス・サインツJr.だった。彼にとっては今季初ポール。コンストラクターズタイトル争いが加熱する中で、まずひとつ大きな仕事をしたと言える。 【リザルト】フェルスタッペンの牙城は崩せるのか?|2024年F1ポイントランキング 「とても嬉しいし、素晴らしいアタックができた」と予選後に語るサインツJr.。舞台となるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは非常にトリッキーなコースでアタックをまとめるのが難しいため、ここで“ほぼ完璧”なラップを刻めたことに喜んでいるようだった。 「メキシコではいつもアタックをまとめられないような感覚があって、どのくらいスライドしているかを認識するのも本当に難しい」 「でも今日は正直、Q3の2ラップはほとんど同じような感じで、ほぼ完璧だった。Q3でそういう力強いラップを刻めたことで、こうやってポールになれた。メキシコはとてもトリッキーでいつもならこんなことはないから、とても嬉しい」 特に夏場以降は、チームメイトのシャルル・ルクレールが好調さを見せる一方、そこに匹敵するような結果を出せずにいたサインツJr.。ただ前戦アメリカGPでは予選でルクレールを下し、決勝でもルクレールに敗れはしたものの2位でフィニッシュするなど、調子を上げてきているようにも見える。 「オースティンから好調だね。特に自分の方は、予選に関してアウトラップやタイヤの準備で工夫していることでステップアップできているのかもしれない」 「正しい方向に進んでいると思う。もちろん明日もうまく締めくくりたいけど、少なくとも今日はポールポジションだ。これは進歩を示していると思うし、良いラップタイムが出せたから、満足している」 そういったサインツJr.の好調は、フェラーリのコンストラクターズタイトル争いにおいても重要だ。現在はマクラーレンが544ポイントでトップに立っているが、レッドブルが504ポイントで2番手、そしてフェラーリが496ポイントで3番手と、白熱した争いとなっている。フェラーリとしても、メキシコを含めた5レースで好調を維持すれば、王座奪還も不可能ではない差だ。 「もちろんそれが(チャンピオン争いに)一番重要だ。まずは2台がポイントを持ち帰らないといけないし、特にレースで勝つことが重要だ」とサインツJr.は言う。 「だからトップのままでターン1を抜けて、そこからのレースペースが優勝に十分なものであることを期待しているよ」
motorsport.com 日本版
【関連記事】
- ■メキシコシティGP予選でクラッシュの角田、決勝ピットスタートは避けられるか? マルコ博士は厳しい評価「不必要なクラッシュだった」
- ■マクラーレンF1代表、メキシコシティGP予選ポールポジション逃し「取りこぼしがあった」しかし3番手ノリスは限界到達を示唆
- ■ローソン、角田の赤旗でQ3進出を逃し”残念”「でも、ユウキという速いチームメイトがいるのは良いこと。とても役に立ってる」
- ■「本当にしょうもないミスだった……」ピアストリ、F1メキシコシティGP予選Q1敗退を嘆く。17番手から追い上げなるか
- ■今週末はずっと調子良かったのに……角田裕毅メキシコ予選Q2でまさかのクラッシュ「ピットスタートにならないことを願います」