韓国向け食品輸出が好調 2桁伸び率続く 上半期は過去10年で最高
果実・野菜類が伸びる
財務省の2024年上半期の貿易統計確報で、韓国向け食料品輸出額は前年同期比17・9%増の349億円だった。上半期としては過去10年で最高。尹錫悦大統領が22年5月に就任後、それまでの日本製品不買運動「ノージャパン」から一転して「イエスジャパン」の追い風が吹き、果実・野菜類などは同14%ほど伸びた。 韓国向け食料品輸出はこの10年間200億円台で推移していたが、24年は300億円台に乗せた。21年以降は4年連続で2桁の伸び率となり、22、23年は通年で欧州連合(EU)向けを上回った。 果実・野菜類などは同14・4%増の40億円となり、伸び率は肉類・魚介類より高い。24年上半期の野菜類で金額が最も多かったのは種まき用の野菜の種で同17・4%増の2億円だった。 食料品で最も金額が大きかったのは飲料水・アルコール類などで、同62・6%増の232億円。文在寅政権下の「ノージャパン」運動で不買対象となったビールなどが盛り返した。
日本農業新聞