日章学園は2回戦敗退 高岡伶颯、悔しさを糧にイングランドへ「泥臭さや野心忘れず」
第103回全国高校サッカー選手権大会2回戦が各会場で31日に行われ、矢板中央(栃木)と日章学園(宮崎)の一戦は、矢板中央が後半途中から投入された朴大温の決勝点で2-1で勝利した。 今大会で最注目選手の一人だったU-19日本代表の日章学園FW高岡伶颯は、初戦で3得点2アシスト、この試合も1得点を挙げたが敗退となった。 1年生時から選手権に出場し、3年生では主将として臨んだ今大会。選手権優勝と個人で20得点をという目標を立てて臨んだ大会を振り返り、「悔しい思いもありますが、サッカーなので。でも、1年生から全部スタメンでフル出場させていただいて、監督に感謝していますし、親や親戚、身近な人たちが支えてくれてここまで来られた」と話し、応援席への挨拶時は涙を流したものの、取材時には「自分としては後悔ないです」と前を向いた。 高体連、日章学園で過ごした3年間を経て、自身はサウサンプトンへと加入する。「高体連でやってきて、選手権では今日であれば大みそかで、いろいろな人、子どもたちがテレビの前や生で見ていたりして、夢を与える舞台だと思っていて。それを僕もしっかり感じて高校サッカーに携わってきたので、もっと夢を与えたり、もっと自分を出していろいろな人にプレーを見てほしかったですけど、自分に甘さがまだあったと思うので、そこはしっかり自覚して、イングランドでもプレーしたいと思います」と話す。 さらに、高校3年間を「野心に火のついた3年間」と表現した高岡は、「どこに行っても、自分が苦しい時期は来ると思うので。でも、それがないとサッカーは面白くない。うまくいくことだけがすべてではないので、自分にそう言い聞かせながらプレーしていきたいです」と、「甘い世界ではないとわかっている」サウサンプトンでも「最初からエンジン全開で」アピールするとし、「泥臭さや野心は絶対忘れずに、絶対決めてやる気持ちで、どこのポジションをするかわからないですけど、どこになっても最終的に自分が決めて勝つという意思をしっかり持ちたい」と、目標としている「世界一のストライカー」になるために突き進むと“らしく”話している。
SOCCER KING