飛鳥宮跡に掘っ立て柱塀 舒明天皇期、宮殿中枢に
飛鳥時代に歴代天皇の宮殿があった奈良県明日香村の飛鳥宮跡(国史跡)で、宮殿中枢に当たる「内郭」の内部で、45メートル以上にわたる掘っ立て柱塀跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が22日、発表した。飛鳥宮跡は造営順に3期の遺構に分かれ、舒明天皇が造営した最も古い飛鳥岡本宮期のものとみられる。 7世紀前半の飛鳥岡本宮の遺構は、地面を深く掘り下げる必要があり、国史跡に指定されている飛鳥宮跡では、これまで断片的にしか見つかっていなかった。今回のように広範囲で見つかるのは初めてだという。 同研究所は10月から、1960、70年代に調査した飛鳥宮跡の内郭北西部を再発掘している。