[MOM4787]G大阪ユースFW天野悠斗(3年)_「積み重ねてきたものを信じていた」…無失点に抑える守備陣の信頼に応える決勝弾!!
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [7.26 クラブユース選手権(U-18)準々決勝 浦和ユース 0-1 G大阪ユース J-GREEN堺 S1] 【写真】影山優佳さんが“人気女優”と代表戦を現地観戦「可愛すぎる」「勝利の女神が2人」 均衡を破るシュートは、弧を描いてゴールネットへ吸い込まれていった。スコアレスで試合が進んで迎えた後半20分、ガンバ大阪ユースは相手DFとMFの間でパスを受けたMF長田叶羽(3年)が中央からドリブル突破。対峙した相手DFを一枚はがして前へ進み、相手の右DFが中央へカバーに入ったのを見て、左前へパスを送り、走りこんだFW天野悠斗(3年)が右足でシュートでネットを揺らした。 「リーグ戦でも、全く同じように決めている得意な形でした。自分を信じて、思い切って足を振って決めることができました」と納得のゴールだった。町中大輔監督も「ゴール自体にスキルがありましたし、その前の(長田の)パスやドリブルも個人の良さが出た、非常にいい崩し方だった。ああいうシーンをもっと増やしたいですね」と賞賛している。 試合全体について天野は「押し込んだとき、相手は5バックになってコンパクトに守ってきました。ボールは僕たちが握っていたけれど、そこの難しさはありました」と振り返っている。それでも、ハーフタイムには主導権を握り続けて攻めることを全員で再確認し、それがゴールにつながった。「自分たちが積み重ねてきたものを信じていたので、焦りはありませんでした」と話す。今大会、チームは4試合で無失点。そして得点は7得点をあげている。「失点せずに戦えば、攻撃陣が決めてくれる」(DF古河幹太)という信頼感が攻撃陣と守備陣の間に生まれている。 試合後、声援を送り続けてくれたサポーターへ挨拶へ向かう最中、選手からは「東京!東京!」という喜びの声が聞こえてきた。ここまでは全国4箇所で分散開催だったが、準決勝からは味の素フィールド西が丘へ舞台が移る。「去年優勝して、自分たちにしかできない二連覇というのは目標にしています。圧倒して、勝ちたいです」と話している。 この試合の先発11人のうち、去年の優勝を主力として経験している選手が半数近くいる。天野も、その一人だ。「今年は後輩ではなく、自分たちが最高学年としてチームを引っ張っていく。後輩たちを助けながら、戦っていきたいです」と3年生の自覚ものぞかせた。個人として、チームとして、積み上げてきたものをピッチ上で発揮して、栄光の瞬間をつかみに行く。 (取材・文 雨堤俊祐)