<センバツ2022・選手紹介>/1 敦賀気比 上加世田頼希投手/丹生 井上颯太投手 /福井
3月18日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場する敦賀気比と丹生。選手たちは大雪など悪天候をもろともせず、成長を続けている。甲子園にかける思いや人となりを随時紹介する。【大原翔】 ◇投手で4番、頼れる主将 敦賀気比 上加世田頼希投手(2年) はじける笑顔でチームを盛り上げ、勝利へと導く主将。投手としては最速144キロの直球と多彩な変化球で要所を締める。1年から4番打者も務め、強力打線をけん引する。 投手としての基礎を築いてくれたのが、小学生時代のコーチの岡村吉政さん。チームメートの岡村颯樹選手(2年)の父だ。捕手から投手に転向した際に、下半身を使った投球動作などをたたき込んでもらった。「ここまで成長できたのは岡村さんのおかげ」と振り返る。 帽子のつばには「恩義」の文字。「関わってくれた全ての人に恩返ししたい」。決意を胸にセンバツに臨む。 ◇堂々とした1年生投手 丹生 井上颯太投手(1年) 丹生野球部OBで2020年に広島に入団した玉村昇悟投手に憧れ、入学。1年生らしからぬ堂々としたマウンドさばきで、最速140キロの直球や多彩な変化球を繰り出して打者を翻弄(ほんろう)する。 球威をさらに高めるため、今冬から下半身強化やフォームの見直しに着手。「徐々に球の伸びが良くなってきた」と手応えを得る。夢に見たセンバツのマウンドで「思い通りの投球ができるよう準備したい」と意気込む。 好物はプリン。「練習がうまくいくと、自分へのご褒美に食べてます」。クールなエースが表情を崩した。