転倒と足の痛みを予防するエクササイズ【40歳から始める! 健康寿命を延ばす「手力・足力」!④】
2 いずれかの姿勢をとったら、足の指をギューッと握り「グー」を作り10秒キープ、続いて足指の間の隙間をできるだけ広くするようにして「パー」を作って10秒キープする。 「グー」のときは足首を伸ばして甲を丸め、「パー」のときは足首を曲げて行うと、指が動きやすくなる。この「グーパー」を交互に行い、全部で10セット行う。 足指の付け根(中足趾節関節)のところからしっかり動かすことが大切だ。
【タオルたぐり寄せエクササイズ】 1 椅子に座り、床にタオルを広げて置く。その上に両足を乗せる。
2 両足の10本の指を広げたり丸めるように動かして、タオルをたぐり寄せる。最初はたぐり寄せられなくても、足指の付け根からしっかり動かすことを意識するといいだろう。そのうち、たぐり寄せられるようになる。
「こうして足指をしっかりと動かすことで、足アーチを作る筋肉やふくらはぎの前と後ろの筋肉も鍛えられ、全身の血行促進にも役立ちます。毎日、寝る前の習慣にするといいでしょう」
【教えてくれたのは】 大渕修一さん 理学療法士。東京都健康長寿医療センター 研究所・福祉と生活ケア研究チーム研究部長。国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院卒業後、米国ジョージア州立大学大学院にて理学修士号、北里大学医学部大学院にて医学博士号を取得。北里大学医療衛生学部助教授などを経て現職。専門は理学療法学、老年学、リハビリテーション医学。著書に『70歳からの筋トレ&ストレッチ』(法研)など多数。 イラスト/green K 取材・原文/山村浩子