【プレビュー】伝統のモンテカルロ市街地コースを制するのは?F1第8戦モナコGP|F1
F1第8戦モナコGP 概要
F1カレンダー上で屈指の伝統があり、華やかなモナコGPが今年もやってくる。 ル・マン24時間、インディ500、と並び「世界3大レース」の1つに数えられているこのグランプリは2024年で81回目の開催となり、F1を代表する伝統の市街地レースだ。 このコースの特徴は何といっても狭いコース幅が有名であり、レース中の追い抜きが難しいことから土曜日の予選結果が、他のGPに増して重要となる。エミリア・ロマーニャGPでランド・ノリスに猛追されるも今季5勝利目を記録したマックス・フェルスタッペンがこのGPの前回勝者であり、マクラーレン勢に加えて、モンテカルロで生まれ育った地元出身チャールズ・ルクレールを始めとするフェラーリ勢の動向からも目が離せない。
F1世界選手権が開幕した1950年から、さらに遡ること21年。1929年に初めてモンテカルロ市街地コースでレースが開催された。当時、開催に尽力したアントニー・ノーズは現在でも最終コーナーにその名前を残しており、伝統と歴史を色濃く残す異色のサーキットである。 1973年に行われたコース後半部分の大規模改修によって、現在とほぼ同じコースレイアウトが完成。その後はピットエリアの拡張やF1マシンの進歩に合わせて、安全性向上のための改修が行われ、19のコーナーをつなぐ全長3.337kmの現在のコースに至った。 モナコGPはインディ500、ル・マン24時間レースと並び“世界三大レース”のひとつとして知られている。世界で最も歴史と権威のあるレースは「モナコでの1勝は3勝分の価値がある」と言われるほど。これまでモナコで6勝したアイルトン・セナやミハエル・シューマッハ(5勝)、現役ドライバーではルイス・ハミルトン(3勝)が「モナコ・マイスター」と称賛されている。 コースサイド全体がガードレールに覆われており、一つのミスも許されない市街地サーキットだが、万が一に備えて600名以上のコースマーシャルと100名以上の消防士、15mおきに消火器を設置する安全対策のもと、レースを行っている。 セレブが集まるカジノや高級ホテル、クルーザーやヨットが並ぶ港沿いをF1マシンが高速で駆け抜ける姿は、世界を探してもここでしか見られない光景だ。また、モナコに住むF1ドライバーも多く、レースの週末は自宅からパドックに通勤する姿も見られるという。 ************ 【レース情報】 F1 第8戦:モナコGP※日本時間 5月24日(金)20:30~フリー走行1回目 5月25日(土)0:00~フリー走行2回目 5月25日(土)19:30~フリー走行3回目 5月25日(土)23:00~予選 5月26日(日)22:00~決勝 F2 第5戦:モナコ※日本時間 5月23日(木)22:00~フリー走行 5月24日(金)22:10~予選 5月25日(土)21:15~レース1 5月26日(日)16:40~レース2 ************
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