敗退のダルビッシュ「悔しいですね」も山本由伸を称賛「いい投球したのは嬉しい」対大谷は「自分に気を遣ってるのはあると思うので」【一問一答】
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-0パドレス」(11日、ロサンゼルス) パドレスのダルビッシュ有投手が先発。七回途中3安打2失点の圧巻投球も打線の援護なく、ソロ2発に沈んだ。チームは完封負けを喫し、敗退が決まった。 【動画】打たれた瞬間にマウンドに響く絶叫 ダルまさかの失投 痛すぎた被弾 試合後、ダルビッシュは開口一番、「悔しいですね、もちろん。ここでシーズンがオフシーズンになるのは実感がないというか」と心境。「2本目のホームランが痛かった、チーム的に。そこが悔やまれます」と振り返った。 ダルビッシュの投球内容は圧巻。大谷を3打数無安打2三振と封じ込めるなどしたが、二回にキケ、七回にテオスカーにそれぞれソロ2発を被弾。打線もわずか2安打と沈黙して敗れた。 7回1失点で勝利した第2戦に続く好投。「単純にカーブ、カーブ以外のどの球でもストライクが投げられていた。ここまで何でも投げられる状況はなかった。ここまでの状態に持って来れたのは良かった」と、状態の良さに前向きな思いも示した。 投げ合いとなった山本も5回無失点。日本人としての思いも明かし、「山本君があんなピッチングをして、ドジャースはいろいろあったと思うが、山本君を信頼したのは感動しましたし、その中で活躍したのは山本君がいいピッチングしたのは嬉しい」とたたえた。 大谷との対戦は「自分に気を遣ってるのはあると思うので(笑)」と前置きし、「自分がいろいろ考えているやり方は出せた。そういう面では良かった」と語った。 試合後の一問一答は以下。 -今の心境は 「悔しいですね、もちろん。ここでシーズンがオフシーズンに入るのは実感がないですね」 -素晴らしい投球だった 「でも2本目のホームランが痛かった、チーム的にも。そこが悔やまれます」 -復帰して新しいスタイルというか、新境地が見えた 「単純にカーブ、カーブ以外のどの球、どのカウントでもストライクが取れた。自分としてはここまで何でも投げられる状況はなかったので。ここまでの状態に持ってこられたのは良かった」 -相手の山本との投げ合い、日本人としては誇らしい 「まあ、そこは自分は分からないが、山本君があんなピッチングをして、ドジャースもいろいろあったとは思うが、山本君を選んで信頼したのは感動しましたし、その中で活躍したのは山本君がいいピッチングをしたのは嬉しい」 -対大谷は抑えた 「自分に気を遣っている部分があると思うので(笑)。自分がいろいろ考えていたやり方はうまく出せた。そういう面では良かった」 -今年のパドレスはどんなチームだったか 「すごく仲良かった。負けている時でも明るかったし、勝っている時は明るいし、1年間一緒にいて楽しかった」 -(シーズンで)3カ月ブランクがあってここまで持ってこられたのは驚き 「自分のルーティンをガラッと変えて、この2カ月、3カ月いない間にいろいろ考えた。これっていうのが見つけられたのは大きかった」 -日米通算20年やってて新しいことを発見するのはすごいこと 「自分は野球しかできないので。投げることしかできない。その中で、これだけ評価していただいて、こうやって野球ができている。プロとして改善していくのはプロとして一番大事と思います」 -社会人としても尊敬に値する 「ノックとかも、WBCの時からピッチャーゴロとかも見えなくなってきたので。体もついてこないのがあった。毎日ノック受けていたらうまくなるんじゃないかと。体も動いてきたので。それがうまくはまってよかった」 -38歳にして、頭を使う、グラウンドの中でも外でも使う、幅を広げていっている 「人生で言うと、ほぼ死ぬ間近なので(笑)。死にたくないというのが強いですね。野球もそうですし、年齢にも負けて消えていくというのがやっぱり。なるべくもがきたい」 -来年のモチベーションになるか 「今は終わったばかりで分からないが、ルーティンも変えてもっとよくなる可能性もあると思うので、このオフシーズン取り組んでいきたい」 -ドジャースについて 「試合を見たら分かると思いますが、簡単に終わるチームじゃない。特にこのドジャースタジアムだと違う打撃になる。本当にドジャースのひとたちがいるからここまで頑張れている。本当にすごいチームだと思います」