阪神、新外国人・デュプランティエ獲得 パワー型の先発右腕「プレーする機会を得られたことに感謝」
覇権奪還へ、ラストピース! 阪神は29日、新外国人選手として前ブルワーズのジョン・デュプランティエ投手(30)の獲得を発表した。1年契約で年俸75万ドル(約1億2000万円)。背番号は「20」。先発起用が見込まれ、平均球速150キロ超の力強い直球が武器。193センチ、103キロの大型右腕がセ界の強打者をパワーでねじ伏せる! 【ひと目でわかる】阪神の来季外国人選手 V奪回を目指す藤川阪神に最後の使者がやってきた。虎に不足していたパワー型先発右腕。球団を通じてコメントを寄せたデュプランティエが力強く意気込んだ。 「タイガースでプレーする機会を得られたことに非常に感謝しています。素晴らしい歴史を持つ、強い球団であるタイガースでプレーできることを楽しみにしています」 米国出身の30歳は2016年のMLBドラフト3巡目(全体89位)でダイヤモンドバックスから指名され、19年にメジャーデビュー。今季はメッツ傘下3Aからスタートし、元阪神の藤浪晋太郎とチームメートだった。 変化球はカットボール、スライダー、ナックルカーブ、チェンジアップと多彩。ただ、それ以上に最大の武器となるのが最速157キロを誇る直球だ。先発登板時でも直球の平均球速は150キロ超をマークする。 中継ぎも可能だが、球団の求める役割は先発。嶌村球団本部長も「先発でここまでの真っすぐの強さはなかなかいない。うちはどちらかというと技巧派の投手が多いから、他球団の強力打線を抑えるためにこういうピッチャーが必要」と魅力を語った。確かに、豊富な虎先発陣ではあるが、パワー型といえばビーズリーと才木くらいか。球威のある真っすぐで攻める投手は貴重だ。 嶌村本部長は「今年2人取った(外国人)投手は藤川監督とも相談しながら、真っすぐの強さというところに重きを置いていった」と続けた。中継ぎ起用が明言されている新外国人・ネルソンも直球が武器。パワータイプの補強で、下克上日本一を果たした強力DeNA打線など、セ・リーグの強敵に真っ向から立ち向かう。 これで阪神は来季の編成をほぼ終了。外国人は投手4人と野手1人、育成で投手2人に野手2人と球団最多の9選手で戦うことになった。背番号20をつけることになったデュプランティエは誓った。