【中継】弁護側「博多駅近くに偶然いた」「いろいろな偶然が積み重なった」ストーカー行為について無罪を主張 博多ストーカー殺人
FBS福岡放送
初公判が開かれている福岡地方裁判所前から中継でお伝えします。元木さん。 はい、公判は午後も続いています。現在は寺内被告に対する被告人質問が行われています。 【画像】弁護側「博多駅近くに偶然いた」「いろいろな偶然が積み重なった」ストーカー行為について無罪を主張 博多ストーカー殺人
起訴状などによりますと、住居不定・無職の寺内進被告(32)は2023年1月、福岡市のJR博多駅近くで、元交際相手の川野美樹さん(当時38)を待ち伏せし、首や胸などを包丁で何度も刺し殺害したなどの罪に問われています。
初公判で寺内被告は「刺したことは間違いないが待ち伏せをしたことは違います」と話し、殺害については認めましたが、ストーカー行為については否認しました。 検察は冒頭陳述で「寺内被告は事件当日、現場近くで川野さんを3分間待ち伏せし、173メートル追従した」と指摘しました。その後、川野さんを少なくとも17回突き刺したとし「悪質で、動機に酌量する余地はない」としました。
一方、弁護側は殺害については争わないとした上で「被告は待ち伏せしていたのではなく、携帯電話の滞納料金を払おうと偶然、博多駅近くにいた。川野さんに会ったのは思いがけないことだった」などとストーカー行為について無罪を主張しました。 裁判は18日以降も被告人質問が続き、28日に判決が言い渡される予定です。
■松井アナウンサー 「争点は寺内被告のストーカー行為が認められるかどうかですね。」 はい。弁護側は「寺内被告は、川野さんに対する恋愛感情や怨恨の感情はすでに失っていた」と主張しています。 また、寺内被告が事件前、川野さんに繰り返し電話していた理由については「2人は同じグループの飲食店で働いていて、社内恋愛をしたことへの罰金100万円について相談をするためだった」としています。川野さんは平日は会社員として働き、週末は飲食店で接客の仕事をしていました。
■松井アナウンサー 「寺内被告は、事件前のストーカー行為について否認しているんですね。」 そうです。弁護側は「事件はいろいろな偶然が積み重なって起きた」としてストーカーによる殺人事件ではないと主張しました。
【関連記事】
- 【解説】傍聴した若杉弁護士に聞く 3つのポイント ①恋愛感情・恨みはあったか ②待ち伏せたのか ③なぜ包丁を持っていた 男はストーカー行為を否定 博多ストーカー殺人の争点を整理
- 【これまでの経緯】博多ストーカー殺人 拘置所で語った男「血のぼったらトコトンいく」 女性は警察に相談→つきまといの禁止命令が出ていた
- 【詳しく】博多ストーカー殺人「待ち伏せは違います」 弁護側「恋愛感情はすでに失い怨恨の感情もなかった」 ストーカー行為を否認 殺害は認める 福岡地裁
- 「走行中にエンジンが止まり煙が」東九州道で車両火災 大型トラックから出火 通行止めを解除
- 【体験】女性隊員が初めて配属された「最強部隊」第1機動隊 FBS記者が1日入隊 逮捕術や災害救助訓練 汗を流して気づいたこと 福岡県警