【フランスの結婚事情2】幸せな年の差カップル。8歳年上の妻に週に一回ブーケを贈るのが習慣
25歳の年齢差があるフランス大統領夫妻が登場したこともあってか、フランスでは夫は女性が年上のカップルが年々増えていると言われています。8歳の年齢差、国籍の違いを乗り越えて結婚した素敵な日本人ジャーナリスト女性と会社員男性のカップルに、恋愛観・結婚観を聞きました。8歳年下のフランス人男性と結婚した日本人ジャーナリストからの続きです。 【画像一覧を見る】
育った環境も年齢も異なるから、努力を重ねて仲良くできる。
家事の役割について聞いたところ、料理は主にひろこさん、整理整頓はオリヴィエさんが担当。得意分野で分担をしています。「彼女はとても料理上手。健康を配慮しながら、マルシェで買った旬野菜をたくさん使ったご飯を作ります。作り置きのものを買ってきて、食べることはほぼありません。仕事が忙しいのに、料理は手を抜かない。そんな彼女と一緒になれて、本当にラッキーです」(オリヴィエさん) 平日はお互いに多忙で、夕食を一緒にとれない日も多い。だから週末はできるだけ、2人で過ごすように心がけます。「午前中はマルシェで買い物をし、映画を見て、カフェのテラスでのんびり過ごします。通り過ぎる人を眺めながら、あの人はこんな職業で、こんな生活をしていて……。と想像を膨らませるのも楽しいですね。歩くのが好きで、散歩は共通の趣味。移動手段がバスかタクシーか徒歩、という場合は必ず歩きを選びます」(ひろこさん) 時々けんかしても、長引かず仲直りは早いそう。「育った環境も、性格も年齢も違う。違うからこそ、お互いに努力をしようと意識し、仲良くできるのだと思います」(オリヴィエさん)
彼女のアドバイスで彼はどんどんセンスアップ!
雑誌の街角スナップにも登場したことがあるほど、おしゃれなオリヴィエさん。ひろこさんと出会った頃の、休日スタイルはイマイチだったそう。 「それまではビジネスシーン優先だったようで、とにかくカジュアルな装いが苦手。帽子にレザーコートなど難しいスタイリングで現れて驚いたことも」。ひろこさんはそんな彼に、少しずつお洒落のコツを伝授しました。 「スウェーデンではアクネのシャツ、ロンドンではジョン・スメドレーのニットをプレゼントし、シンプルが一番、とアドバイスをし続けました。彼はもともと柔軟な人ですから、素直に私の意見を聞き、まるで乾いたスポンジが水を吸収するようにセンスを磨いていきました」 旅先では、ひろこさんからオリヴィエさんに帽子をプレゼントするのが恒例に。「旅は共通の趣味。夏のバカンス(長期休暇)は必ずとります。忙しくてすれ違いの日々が続いても、旅の間にたくさん話して、歩いて、おいしいものを食べればすぐに関係をリセットできます。バカンスは人生の喜びや、楽しみを共有できる、2人の大切な時間です」(ひろこさん) 将来は彼の実家があるノルマンディで暮らすか、日本に家を買って暮らすのもいいな、とひろこさんとオリヴィエさん。まだ現役で働く2人が引退するのは、もう少し先になりそうです。