あくなき向上心で新たな挑戦を選択した大ベテラン、京都ハンナリーズの古川孝敏(前編)「気持ち的に45歳くらいまでやるつもり」
「まだまだ新しいことにトライして、身につけられることができると実感できている」
――例えば5年前に比べると、この動きができなくなったとか、そういう変化を感じたり、ストレスを感じることもないですか。 映像を見たら全然違うなと思います。ただ、それに対して自分の中で失望やギャップがあるとはあまり感じないです。あの頃はこれくらいできたのか、というだけでマイナスな気持ちにはならないです。そう思えるのは、今年37歳になりますけど、まだまだ新しいことにトライして、身につけられることができると実感できているからだと思います。今は、5年前とは違うこういう動きができるんじゃないか、という考えでいます。 ――キャリアを重ねて今まで積み上げてきたものがあるからこそ、新しいモノを取り入れるのは難しくはないですか。また、すでに確固たる実績を残していながら、変化に貪欲であり続けられる原動力を教えてください。 それはめちゃくちゃ難しいです。どういう部分を新しくしていくのかにもよりますが、いつチャレンジするのかのタイミングだったり、自分の感覚と相談しながらになります。(チャレンジを続けるのは)そもそも、自分のことをすごく良い選手と思っていないからです。もっと成長できるし、これを変えたらさらに良くなれるという感覚です。 ――こういった言葉を聞いていると、まだまだ少なくとも4年、5年くらいはプレーを続けるつもりですか。 まだまだ現役を続けていくつもりです。気持ち的には45歳くらいまでやるつもりでいます。そして現役の間は、しっかりとコートに立ち続けたいです。そのためには、技術的なことに加え、バスケットボールとは違うところでの身体に対してのアプローチも変わってくると思います。そこは毎年、いろいろと試行錯誤しています。
バスケット・カウント編集部