地域医療構想の実現年見据え意見交換―全日本病院学会、28日から京都市で開催
◇学会の成果 一般向け発信も検討
こうした集会の会期に合わせて市民向けの公開講座など啓発活動を行う学会もありますが、今回、私たちは学会そのものに全力を注ぎます。 私たちは地元新聞社と連携して、以前から年に数回「健康生活講座」を開催しています。病気についての説明や、病院ごとの役割分担、病院内の職種ごとの役割分担について理解していただけるようなお話をする機会を設けるなど、日ごろから啓発活動には力を入れてきました。学会の成果を踏まえたうえで、どんなことができるのか、少し時間をかけて検討し、来年5月ごろまでに発信できるものを模索していきたいと思っています。
◇清水寺でセレモニーと夜間参拝企画
1日目のスケジュール終了後にホテルなどで飲食を伴う懇親会を開くのが通例です。しかし、今年は元日に能登半島地震があり、被災した会員病院もあることや被災地の復興が進んでいない状況も踏まえて華美な懇親会は控えることにしました。代わりに、特別講演にもご登壇いただく森清範さんのお取り計らいで清水寺を貸し切り、学会参加者だけの夜間参拝を実施します。「清水の舞台」で学会長表彰などのセレモニーを行った後は、自由に参拝し、ライトアップされた世界遺産や京都の夜景を楽しんでいただきます。 今学会に多くの方が参加し、活発な議論が交わされることを期待しています。
◇武田隆久 実行委員長のコメント
全日本病院学会が京都で開催されるのは今回が初めてであり、全日本病院協会の京都府支部を務める京都私立病院協会を中心に、鋭意準備を進めてきております。地域医療構想の実現年が目前に迫るなか、今学会では、地域医療構想の進捗や問題点に焦点を当てて、2040年に向けた「新たな地域医療構想」につながる議論を進めていきたいと考えています。たくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。
メディカルノート