【毎日書評】魅力的な話し方をしている人の「伝え方」には特徴があった
「結論から」の型②
冒頭の結論は、「つかみの要約」。(33ページより) 相手側に対して具体的に聞きたいことがない場合でも、冒頭に結論を伝えると次のような効果を与えることができるといいます。 ① 興味のない話でも一気に関心を高める「つかみのインパクト」 ② そのときに伝えたい結論を先に伝えることによる「要約で先を見通せるわかりやすさ」 (33ページより) 結論が事実として弱いとき、あるいは明快な答えが出ていないことを説明するときには、無理をして冒頭でインパクトを出そうとしないように気をつけることも大切だそうです。(32ページより)
「一から順に」の型
「結論」がわかりにくいときは、順を追って説明する。(35ページより) 「結論が飛躍していて理解が追いつかない」「結論が予想と違いすぎてうまく飲み込めない」などといった場合は、こちらの型が有効であるようです。大切なのは、相手にとっての印象を想像すること。 また、説明の合間の「だから」「でも」「つまり」などの接続詞をていねいに用いることも重要だといいます。 そして説明のスタートは、「相手にとってわかりやすいこと」から始めるのも忘れるべきでないポイント。(34ページより)
「メリハリ」の型
淡々とした羅列的な説明は、つまらない。緩急や起伏をつけて、飽きさせない工夫を。(37ページより) 羅列的な内容を説明する際、聞いている側はつまらなく感じやすいもの。そのため、伝えてのほうが努力して工夫することが必要。 情報の優先度を整理し、ポイントをはっきりさせメリハリをつけて話したり、それが難しいときは前置きやエピソードなどを挟んでリズムを変化させるわけです。 本来伝えるべき内容や、説明全体の趣旨が変わってしまわないように注意。(36ページより) 本書は、伝えたいことが「もっと伝わる」ことをゴールにしているのだそうです。したがって、伝え方で悩むんでいる方の大きな力になってくれるはず。積極的に活用しながら「伝える力」を養えば、ビジネスチャンスがさらに広がっていくかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source&Image(書籍引用部): SBクリエイティブ
印南敦史