米メディアはダルビッシュの4回3失点黒星をどう評価したのか「可もなく不可もない内容」「完封翌日のプレッシャーか」
NBCスポーツのシカゴ局は、ダルビッシュの投球について「苦しむ」と評し、「カイル・ヘンドリックスが3安打完封でシーズンを開幕した翌日に、スプリングトレーニングが中断される前には、開幕投手と予測されていたダルビッシュは、打者に球を見極められ、カウントを有利に運ぶことができず、4イニングを投げ切るのに73球を必要とした」と、1回に20球、2回に26球を要したピッチング内容を伝えた。 ただ「死球の後に安打を許しギャメルの三塁打でブリュワーズに2点を追加された4回まではダメージを最小限に食い止めていた」とし、「慰めにならないとしても注目すべき点として、ダルビッシュは四球を出さなかった。彼は昨年4月のオールスター休み以来、14度の先発でわずか7四球しか許していない」と、制球力の向上を評価した。 また同メディアは、別記事で「ダルビッシュの投球数がそこまで多くならなかったら、盛り返したのかもしれない。4イニングを通じて彼は73球を投げたが、制限まで約10球を残していた」と、4回降板が早かったという論調を展開した。 降板時期について、ロス監督は「彼は苦闘していた。相手打線はいいバッティングをしていた。だから彼をあそこで降ろしたかった。あなた方は、彼が懸命にやっていて、彼が納得するような降板ではなかったというのかもしれないが」と説明したという。 NBCテレビのシカゴ局も、「ダルビッシュは3失点したが、球数が増え、ロス監督が早く継投したことで4イニングより先を投げることはできなかった。その後、カブスのリリーフ投手陣が合わせて5イニングで5失点と5安打を許したことで、この判断は最終的には高くついた」と、4回に降板させた采配を批判的に報じている。 一方、シカゴの地元テレビWGN-TVは、開幕戦で3安打完封したヘンドリックスを引き合いに出し、「チームの開幕投手のパフォーマンスに続くことは、カブスのどの投手にとっても厳しかったようだ。ヘンドリックスの完封勝利は、ダルビッシュに少しばかりのプレッシャーを与えたかもしれない」との見方を示した。 記事は、「ダルビッシュは疑いなく2019年シーズンの最後はカブスで最高の投手で、ファンたちは、この短縮されたシーズンがベテラン投手(のダルビッシュ)のために用意されたものだと考えていた。だが残念ながら最初の登板からは、そうはいかなかった」と、ダルビッシュへの期待がいかに高かったかを伝えた。 地元ラジオ局のthe 670 Scoreは、「ダルビッシュの最初の先発は平凡」との見出しを取り、「カブス右腕のダルビッシュは、彼が望んだような形でシーズンをスタートさせられなかった」と厳しい論調。記事は、「可もなく不可もない先発。ダルビッシュは決め球と変化球の制球に苦しんだ」と記した。 ダルビッシュの次回登板は30日(日本時間31日)のレッズ戦。秋山翔吾との日本人対決が注目される。