食品からしか摂取できない「オメガ3脂肪酸(DHA)」を摂るべき理由と含まれる食品を徹底解説!
1. 健康な心臓をサポートする
「DHAは炎症を抑え、血管の健康を改善し、トリグリセリド(中性脂肪)の数値を下げることで健康な心臓をサポートしてくれます」とラウセンシュタイン氏。アメリカ心臓協会によって発表された2つの分析によると、1日に2~3gのDHAを摂取すれば、この効能を十分に得られる。
2. 脳の健康を向上させる
DHAは脳内の脂肪酸の約40%を占めており、DHAを十分に摂取することで、脳機能のエンジンを全開にすることができる。基本的に、「DHAは脳細胞の構成要素を形成するのに役立ちます」とルーヴェン氏。 例えば、学術誌『Neurology』に掲載された研究では、血液中に少なくとも少量のオメガ3脂肪酸がある中年の成人は、海馬(学習や記憶を助ける脳領域)の体積が大きく、複雑な問題を理解する論理的思考を駆使する能力にも優れていることが確認されている。
3. 目の健康を守る
仕事でパソコンを使う副作用として代表的なドライアイ。コンタクトレンズをつけている場合はとくに厄介な問題。でも、国立衛生研究所(NIH)は食品やサプリメントからDHAを摂ることが、ドライアイの症状を和らげるのに役立つと発表している。
4. 健康的な妊娠生活をサポートする
妊娠中、または近い将来妊娠を予定している人は、次のことを理解しておくように。DHAは、急速に発達する胎児の頭脳に大事な栄養素であり、この重要性は子供の成長を通じてずっと続いていくもの。「脳の発達がもっとも活発な時期は、乳幼児期と幼児期です」とルーヴェン氏。「DHAは、健康な脳を作る構成要素を提供するものなので、非常に重要なのです」 よって、妊娠中および出産後(母乳育児を選択する場合)はDHAが豊富な食品を取り入れるように心がけること(あるいは、サプリメントについて医師に相談してみよう)
DHAの供給源とは?
DHAの1日の明確な推奨摂取量はないけれど、国立衛生研究所(NIH)は、19歳から50歳の女性に1日1.1gのオメガ3脂肪酸を摂取するよう推奨している(授乳中は1.3g、妊娠中は1.4g)。 DHAを摂取するには、どんな食品を食べるといいの? DHAは、主に脂肪が多い魚や藻類に含まれている(くるみや亜麻仁など、植物由来のオメガ3脂肪酸の供給源にはALAが含まれている)。「DHAを強化した乳製品からも摂ることができます」とルーヴェン氏。 オメガ3脂肪酸の供給源は以下のとおり(3oz=約85g) サーモン:3oz当たり1.24g ニシン:3oz当たり0.94g イワシ:3oz当たり0.74g サバ:3oz当たり0.59g マス:3oz当たり0.44g ライトツナの水煮缶:3oz当たり0.17g DHA強化ミルク:8oz当たり0.05g 卵:1個当たり0.03g ※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。