サイバーセキュリティ・インフォテインメント・生成AIの3テーマを強化、「オートモーティブソフトウエアエキスポ2024」の見どころは? 11月20日~22日開催
サイバーセキュリティは、すでに家電製品から重要インフラまであらゆる分野の重要課題となっており、自動車業界も例外ではない。AIおよび生成AIは、製造業でも設計やソフトウェア開発の自動化や品質向上に活用が進む。製品実装では、機能やUIの向上に生成AIの活用が欠かせなくなってきた。自動運転やアクティブセーフティでもAI技術の画像認識領域での応用以外に、自動運転の進路判定や車両制御に大規模言語モデル・生成AIの適用が進んでいる。
関連する展示やカンファレンスでは、スバル、マツダ、日産といった主要OEMのセミナーのほか、デンソーやチューリングといったサプライヤーからスタートアップの技術が注目だ。スバル、マツダ、チューリングは基調講演も担当する。また、マイクロソフトによるSDVおよび生成AIをテーマとした基調講演も用意されている。車両展示は、スバルがストロングハイブリッドを搭載した新型『クロストレック』を、マツダが『CX-80』を予定しており、スバル EyeSight(アイサイト)のSDV技術やCX-80における安全性能技術などが紹介されるはずだ。
アワード受賞技術にも注目
プレス発表会では、EdgeTech+ アワードの発表も行われた。
【オートモーティブソフトウェア】優秀賞 ・タイヤグリップインディケーター:NIRA Dynamics AB CANデータからタイヤグリップを推定するソフトウェア ・生成AIを支えるコア技術(Transformer)の車載適用:パナソニックオートモーティブシステムズ 車載用Transformerモデルによりカメラ映像の天気などの補正・認識する技術
このうち、NIRA Dynamics(ナイラダイナミクス)タイヤグリップインディケーターは、加速度センサーや圧力センサーなどハードウェアセンサーを使わず、ソフトウェアのみでタイヤのグリップ状態を推定する技術。追加ハードウェアなしにECUソフトウェアの書き換えだけで、グリップセンサーの機能を追加できる技術として、SDV時代の技術として注目だ。