サイバーセキュリティ・インフォテインメント・生成AIの3テーマを強化、「オートモーティブソフトウエアエキスポ2024」の見どころは? 11月20日~22日開催
パナソニックオートモーティブシステムズの技術は、ChatGPTなど大規模言語モデルのAIに活用されている「Transformerモデル」を車載ECU用SoCに実装できるようにしたというもの。Transformerモデルは、会話や動画などストリーム全体のコンテキストを含めた推論を得意とする機械学習だ。動画ストリームを前後の状況を含めてリアルタイムで認識することができる。雨や雪のような「ノイズ」をリアルタイムで除去する推論に効果を発揮する。
Transformモデルは、モデルの規模(サイズ)が大きくなり組み込み機器や車載用としての実装が難しかった。これを軽量・高速化することでECUに搭載可能とした。
【Edge Technology】優秀賞 ・組み込みソフトウェア開発 on AWS:アマゾンウェブサービス 仮想化技術の組み込みソフトウェア開発への応用 ・CHERI(Capability Hardware Enhanced RISC Instructions):Codasip ソフトウェアの脆弱性を低減するRISV-V拡張インストラクションセット
【AI/生成AI】優秀賞 ・Secondmind適合ソリューション:Secondmind ICE、モーター開発における適合(キャリブレレーション)プロセスに適用できる機械学習モデル
なお、11月21日の15:30~16:10には、展示会場内のRoomFにて受賞企業によるショートピッチが行われる。
ロボコンなどサイドイベントも充実
前回も好評だった企画・展示はほぼ継承される。各社のソリューションやテクノロジーをマップ俯瞰できるカオスマップはオートモーティブ版とET+版の2種類が作成された。3回目となるチップミュージアムも継続される。歴代CPUやチップセットなどの展示が見られる。
期間中の業界交流イベントや「ETロボコン2024」も健在だ。
サイバーセキュリティゾーンでは、韓国のNSHC/REDAlertによるスマートシティのジオラマを使ったデモが見られるという。韓国では、街中のCCTVや各種センサーネットワークと高精度の都市3Dモデルデータを利用したサイバーフィジカル空間による都市管制・スマートシティ技術が進んでいる。サイバー攻撃に対する都市レベルでの対応やセキュリティに関するデモが見られるはずだ。
開催地である横浜市との連携イベントも企画される。会場となるパシフィコ横浜から桜木町駅に向かう途中のランドマークタワーに設置された「TECH HUB YOKOHAMA」では、EdgeTech+が終わる夕方から半導体技術に関するカンファレンスや交流イベントが開催される。
レスポンス 中尾真二