“違反ごみ”深刻化…福島市で「開封調査」条例化なぜ? 違反者「公表」も プライバシーの問題は?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
違反ごみが深刻化している福島市が、悪質なごみについて「開封調査」する条例を制定し、来年3月に施行する方針です。違反者を特定して改善を勧告し、公表する可能性も。関東でも開封調査は導入されていますが、どうプライバシーに配慮するのでしょうか? ▼苦情相次ぐ...“ポイ捨て温床” その瞬間を直撃! そこで今回の# みんなのギモン では、「ごみ『開封調査』条例化なぜ?」をテーマに解説します。
■開封調査を条例化、福島県内で初
山崎誠アナウンサー 「福島・福島市が来年3月の施行を目指して、悪質なごみの『開封調査』を条例でルールに加える動きをしていることが明らかになりました。場合によっては(ごみの)中を開けて調べるというものです」 「福島市内ではごみが適正に分別されていない、収集日を守らないといった形で出される違反ごみが深刻化しているといいます。そこで、ごみの処理に関する条例を改正する方針が示されました」 「適正なごみ出しを市民の責務として、悪質な違反に対しては市の職員がごみを開封して、排出した個人や事業者を調査。特定できれば改善勧告を行い、それでもダメな場合は、ごみを出した人の氏名や事業者名を公表するという規定を盛り込む方針です」 「この条例案は年内に議会で審議され、来年3月からの施行を予定しているということです。開封調査を条例化するというのは、福島県内の自治体では初めてということです」 鈴江奈々アナウンサー 「一人ひとりが出すごみ。『自分だけなら』と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、それが全体になると、処理するのに人手もコストもかかります。回りまわってその地域に跳ね返ってきます」 「残念ではありますが、ここまでやらないと悪質なものがなくならないのであれば…」 桐谷美玲キャスター 「条例化しないといけないほど、ごみ問題が深刻ということなんですよね」
■ごみ排出量の都道府県別ランキング
山崎アナウンサー 「こうした問題が常々言われてきています。1人1日当たりのごみ排出量を環境省が毎年調査しています。2022年度の都道府県ランキングでは、福島県はワースト2位でした。1位の富山県との差は0.2グラムで、ほぼ1位。それほど多くなっています」 「福島県の排出量は1021.2グラム。全国平均は879.8グラムなので、140グラムほど多く毎日出している計算になります」 森圭介アナウンサー 「1日に140グラム違うということは、1年で50キロほど違うということですね」 鈴江アナウンサー 「1人でその差が出るのはすごいですね」 森アナウンサー 「家族なら100キロを超えます」