面白くて奇妙!おかっぱ・制服のダンス集団「アバンギャルディ」の知られざる軌跡
――アバンギャルディの特徴のひとつに「表情の豊かさ」がありますが、YouTubeではモノマネの芸人コロッケさんとコラボし、メンバーたちが顔芸を教わっていましたね。 akane:コロッケさんのモノマネは、その人の特徴をつかんだうえで、ピンポイントで誇張するスタイルだと思うんです。片方の眉毛を動かすのも、そこだけを動かす筋力がないとダメだし、ちゃんと練習してやれているわけじゃないですか。コロッケさんに学べたら、この子たちも面白くなるんじゃないかなと思って、指導していただきました。
■徹底的なブラッシュアップが作品の一体感に繋がる ――個性的な見た目の集団が、一斉に同じ動きをする様は圧巻ですが、一体感の秘訣は何ですか? nona:振り付けを合わせるときは、動画を撮ってコマ送りにしながら、手がずれているとか、タイミングがバラバラになっているとか常にチェックして、ブラッシュアップしています。 sono:メンバー同士がすごく仲良くて、普段からたくさんコミュニケーションを取っているのも、作品の一体感に繋がっているかなと思います。リハーサルで結構な時間を一緒に過ごしているんですけど、オフのときもみんなで撮影したり、ご飯を食べに行ったり、家族以上に長い時間を過ごしていますね。
――完成度の高いダンスのために、舞台裏ではときに厳しい指導をすることも? akane:ダンスに関しては、ここで笑ってほしいっていうポイントがあったとすれば、それ以外のところをお客さんに変に気にさせてはいけないと思うんです。動きが揃っていないとか、振りが間違っているとか。ダンスをきっちりすることは、面白いことを作る以前の大前提なので、できていなかったらはっきり言うようにしています。 nona:でもその厳しさも、akaneさんの作品に対してのこだわりが表れているからこそなので、私たちも怖いっていう風には感じないです。