井上尚弥の相手候補、WBC1位ピカソが3回KO勝ち 来春ラスベガスでの対戦?へ“前哨戦”クリア
プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の対戦相手候補に浮上しているWBC同級1位のアラン・ピカソ(24=メキシコ)が14日、メキシコ・ティフアナでフェザー級10回戦を行い、ジェイソン・クエリョ(29=コロンビア)に3回KO勝ちした。 当初はガーナ人選手との対戦が予定されていたピカソは3回、青コーナーに詰めて強烈な左ボディー。コーナーに腰を落とす形でダウンしたクエリョは立ち上がろうとして膝をつき、コーナー下を何度も見るうちに10カウントが数え上げられた。リング中央で右腕を突き上げたピカソは31勝(17KO)無敗1分けとなった。 井上がプロモート契約を結ぶ米トップランク社は来年4月にラスベガスで試合を計画しており、米専門メディアのボクシングシーンは今月6日、ピカソが対戦候補と報じていた。ピカソが契約するサンフェル・プロモーションのフェルナンド・ベルトラン氏はスポニチ本紙の取材に対し、「来春の話はしている。決まっているわけではないが、会場はどこでもいい」と認めた上で、ピカソと井上尚弥がともに次戦に勝ってから交渉すると明かしていた。 井上は24日にWBO&IBF同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)との防衛戦を予定していたが、グッドマンが14日のスパーリングで左目上を切るケガをしたため、来年1月24日に延期となっている。