「聖地ヨセミテ」に魅せられてvol.16 ソノラピークの山頂をかすめる10kmのループトレイルを満喫
風よけの空間には記帳用のノートが……
軽い岩場を登り、ガレ場をしばらく歩き、ついに山頂に到着です。360度広がる景色は、方角によって全く異なる世界で想像以上に壮大でした。この山頂でテントを張ってキャンプすることもできます。気持ちよさそうですが、悪天候になったりとくに雷が来たらなかなか恐怖な気もします。 少し風がありましたが、風よけの岩が円状に積んであり、その中に座ると、ちょうどお風呂のようになっていい具合です。このお風呂空間の中に大きめの岩があり、その下にタッパーが隠されていました。開けてみると、鉛筆とノートが入っていて、記帳できるようになっていました。
何もない山肌や草原が広がっていて幻想的なトレイルを歩く
しばらく休憩して、早々に山を下ります。下りのルートは、上りよりもさらに開けていて、何もない山肌や草原が広がっていて幻想的です。足場の悪い急な下りを進み、その後は川に沿ってお花畑のトレイルをひたすら歩いて、ぎりぎり明るいうちにクルマに戻ることができました。 クルマの近くでヒッチハイカーに声をかけられて、ハイカー2人を乗せて山を下りることに。ソノラパスでは長距離トレイルを歩いているハイカーが、下山して食糧補給するために、よくヒッチハイクをしています。今回乗せたのはコロラドとニューヨークから来た女性ハイカーでした。車中で遠くから来てシエラを歩こうと思った経緯を聞くのは、毎回興味深いです。ちょっと人助けもできたよい日曜日になりました。次回は、ソノラパスの南側のトレイルを紹介したいと思います。
井上ゆず