「最近、どうしてる?と聞いただけなのに…」人事部へのセクハラ密告であわや。50代サラリーマンが「社会に絶望した理由」
「本部に呼び出されて、事実を知りました。私をセクハラで訴えている人がいるという内容でした。思い当たる節は、あの女性事務員しかいません。ただ、私はセクハラをしたつもりはありませんでしたし、社内調査に素直に応じ、ありのままをお話ししました」。 紀行さんは、自身としてはセクハラに当たるようなことはしていないつもりだと断言したそう。その日は聴取を受け、そのまま帰宅。翌日から、本社から出社OKの連絡が来るまでは自宅待機を言い渡された。1週間後、結局セクハラ認定はされず、謹慎が明けた紀行さんは出社した。 「出社して驚きました。これまでと景色がガラリと変わってしまったんです」。 可愛がっていた部下は皆、よそよそしい雰囲気。女性社員たちからは冷ややかな視線が向けられたという。 「一体どんな噂が出回っているのか、とても気になりました。こんなことを部下に聞くのは嫌でしたが、背に腹はかえられません。何人かの部下をそっと呼び出し話を聞いてみたんです。すると…」。 紀行さんが例の女性事務員を押し倒した、手を握った、家まで訪ねてきた…とにかくさまざまな噂が流れているというのだ。 【次回】では、事実ではないセクハラ疑惑に苦しめられていく紀行さんの姿を追う。 取材・文/悠木 律
【関連記事】
- 【続きはコチラ】セクハラ認定されていないのに噂がひとり歩き…。疑惑がかけられた時点で社会的地位がなくなるのは本当に正しい判断か?揺れるセクハラの真相
- 「数字取れないと、どうなるか分かってるよな?」パワハラ課長に疲弊。上司ガチャに外れた30代営業マンの悲憤。
- 「5年前の飲み会で、俺がセクハラ…?!」出世直後の会社員が青ざめた「昔のセクハラ問題」。セクハラ、パワハラに時効はあるのか?
- セクハラを注意したら、「東京かぶれの年増が!」と…主婦がブチ切れた旧体質の町内会「あまりに昭和な現実」
- 「男も飯作るんだろうが!」とママゴト中の子供にダメ出し!ジェンダー平等一色のママ友と「フツーのママ」が口論…日本人の分断がヤバすぎる。