「最近、どうしてる?と聞いただけなのに…」人事部へのセクハラ密告であわや。50代サラリーマンが「社会に絶望した理由」
サッカー日本代表の伊東純也選手が女性2人に刑事告訴されたことを受け、伊東氏側が週刊誌への証言は虚偽だっとして女子2人を逆告訴した件は、双方が不起訴処分となり、それを不服とした双方が検察審査会に審査を申し立てるなど、異常な事態となっている。 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「今回の伊東氏の決断は画期的といえます。いままで情報提供側の女性が【逆に訴えられる】ということはなかった。伊東氏は代表に復帰するなど、いままでは【言ったもの勝ち】という風潮もあった性被害の問題に、一石を投じたことは確かでしょう」 疑惑のうちから断罪されることがあるとするなら、それは大きな問題である。今回は社内でのセクハラ疑惑が勃発。噂が一人歩きし、自身の名前だけがセクハラの犯人として社内全体に知れ渡ってしまったある男性の告白だ。 ----------------------------------------------------
香山紀行さん(仮名・52歳)は、昨年秋まで運送会社でセンター長として働いていた。しかしとある事情で、退職を余儀なくされた。ことの発端は女性事務員同士の軋轢だったという。 「女性事務員は全部で5人いました。みなさん仕事をテキパキこなしてくださるんですが、そのうち、1番歴の浅い40代の女性事務員だけで少し浮いている、そんな状況でした」。 その女性事務員以外はみなママで、共通の話題がなかったことも原因かもと紀行さんは話す。 「まだ保育園に通う小さな子どもを持つママたちだったので、熱が出たり、行事があったりでやむ終えなく休みを取ることもあって、それをフォローしあっている感じでした。その点、女性事務員は独身だったのでそういう繋がりがなかったんでしょう。だからこそ、少し浮いてしまったのかもしれません」。 親密になる4人と対照的に1人でいることが増える女性事務員。紀行さんは彼女を気にかけていたそう。 「仲間外れ的になるのはまずいなと。『最近どうしてるの?』と日頃から声を掛けるようにしていました。それから彼女はタバコを吸っていたので喫煙所で話すことも多かったですね」。 こうしてセンター内の人間関係にも気を遣っていた紀行さんに、ある日突然、セクハラ疑惑が浮上する。
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