56歳の元競輪選手がキッチンカーに挑戦 “盟友”のGPレーサーがセカンドキャリアに密着「人を笑顔にする天才」
迎えたプレオープン 山田さんは“職人の顔”に
そして迎えたプレオープン。山田さんはまさに“職人の顔”をしていました。プレオープンでは以前から『輪蛸』が出店していた場所や、山田さん自身が営業して開拓した場所を回って実際に調理し、販売しました。 豊橋競輪場でも出店すると、本当にたくさんのお客さんが来てくれて、完売してしまうほど大盛況でした。現役選手の内藤久文君と佐々木恵理さんが飛び入りで盛り付けや会計を手伝い、山田さんはひたすらたこ焼きを焼きながら二人をリードしていました。
「山田さんが焼くたこ焼きならまた食べに来るよ」と言うお客さんも大勢いました。中には周りの人に配ると言って、一人で10パック買っていった人もいました。 山田さんは人を楽しませることが上手で、周りの人を笑顔にさせる天才です。キッチンカーに並ぶお客さんたちも楽しそうにしていて、選手時代から山田さんのやってきたことが今につながっていると感じました。
豊橋競輪場で本格オープン!
本格オープンは11月30日、豊橋競輪場でした。山田さんはお世話になった競輪場でオープンするとずっと決めていたそうです。「コツコツと粘り強く、成功することが輪蛸の生みの親である神村さんと、競輪界に対する恩返しだから」とも話していました。 そして開店するやいなや多くのお客さんが詰めかけ、大盛況でした。対面販売ならではのお客さんとの触れ合いも楽しかったそうです。山田さんは「これだけ多くのお客さんが来てくれて本当に嬉しい。やって良かった」と感激していました。
「これがあるのも家族やいろんな人の支えがあるからこそだ」と新しい挑戦を後押ししてくれた周囲への感謝を口にした山田さん。奥さんや娘さんが店頭にサポートに来てくれることもあり、ご家族も山田さんの挑戦を支えています。 肝心の山田さんのたこ焼きの味ですが、本当に美味しいですよ。もともと“フワトロ”で売っていた『輪蛸』の味そのままに、トロトロの中身はアツアツで、冬場にはたまりません。お客さんからも「美味しい」と評判で、同じお客さんが同じ日に2度買いに来たり、子どもがひとりで買いに来たりと、山田さんも日々やりがいを感じているようです。 2月のGI全日本選抜では豊橋競輪場で出店する予定だそうです。ぜひ山田さんのたこ焼きを食べに来てください。 プレオープンからオープンまではユーチューブにも詳しくアップしているので、ぜひ見てくださいね。これからも山田さんの挑戦を追いかけていきたいと思います。