人気番組も密着するバレンタインの覇者「アマゾンの料理人」太田哲雄。″農家が一番になる世界”を目指して
止まらない温暖化と日本の農産物への危機感
太田氏が毎年行く場所として、「AMAZON CACAO」のルーツであるペルーが挙げられる。写真で太田氏が着用しているパーカーの写真は、ペルーの金の採掘場。森林伐採が止まないペルーで、どうして温暖化が進むのか、自分の目で見たいという気持ちから自ら足を運んでいるという。 太田氏「カカオとかチョコレートってアマゾンで生まれた天然の食材です。まだその原種が眠っているかもしれない森が燃やされている。その現状を見ていると、来年は日本の苺は恐ろしいことになると思っています。2023年のクリスマス時期は苺不足が深刻でした。温暖化により、とても暖かい一年でしたよね。驚くと思いますが、日本の農地はどんどん砂丘のようになってきてしまっています。熱帯化しその影響が北上して、今は北海道が面白いといわれていますが、10年後はもしかしたら南国の果実パッションフルーツが北海道で育っているかもしれません。 先述のカカオの生産者のこともそうですが現状の問題を“知ってもらうこと”が大切だと思っています。この目まぐるしいバレンタイン市場で、常に作りたいものを作って、暑苦しいかもしれないけど、商品説明を必死にして伝えたいことを伝える。それが今私にできる、最大限の責任です。」 「AMAZON CACAO」太田シェフ出店情報 1月17日~22日 伊勢丹新宿店 6F「サロン・デュ・ショコラ」 2月2日~14日 松屋銀座ほか
ufu.編集長 坂井勇太朗
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