他人の評価に振り回されないために、10代から実践したい「自分らしい生き方」
親や先生との約束よりも、自分との約束を優先しよう
前の話でふれた「自分軸」をしっかりと持っていく上で、もう一つ大切なことがあります。それは、親や先生との約束よりも、自分との約束を優先することです。 自分との約束を守るとは、どういうことをいうのでしょう。 たとえば、このようなことを決めたことはありませんか? 「毎日10分英語の勉強をする」 「週3回はランニングをする」 「やり始めたことは必ず最後までやる」 このように、自分自身で決めたことを、きちんと実行することを言います。 つかれていて、今日はやりたくないという気持ちが出てくることもあるでしょう。でも、自分自身が相手です。うそはつけませんし、いいわけも通用しません。どうしてやりたくないかという理由を知っているからです。なにせ、自分自身のことですから。 自分との約束を守ることはとても大切です。自分との約束を守ることで、自信がつきます。そして、より確実に目標を達成しやすくなります。また、そうやって、少しずつ必要なことを達成していくことで、将来の夢に近づくことができます。 もちろん、さまざまな理由で、自分との約束が守れないときもあるでしょう。そういうときは、なぜ守れなかったのかという原因をあらい出して、次はどうすれば守れるのかを考えるのです。 約束を守れなかったことは、自分でだれかに話さないかぎり、だれにも気づかれないでしょう。だからこそ「だれも知らないんだったら、守れなかったけど、まあいいや」という考えは絶対にいけません。そういうあまえを克服することが、成長なのです。 その意味で、自分との約束を守ることは、自分自身を成長させるための大切なステップです。 決めたことをわすれないように、できれば書き出して、部屋の中にはりましょう。そういうふうに、つねに目標が目に入るようにすると、実現率が高くなるという研究があります。 「高校入試、絶対合格!」みたいな漠然とした内容ではなく、より具体的に、日々実行でき、ちょこちょこと達成感を感じやすいものにするのがいいでしょう。より身近で、わかりやすい目標を考えてみてください。
堀田秀吾