正体不明なものと対峙する恐怖から逃れるための唯一の方法は、“学ぶ”こと|ユナイテッドアローズ執行役員 山崎万里子さん|STORY
――このキャリアクライシスを乗り越えるために起こされた行動とは? 大学時代の友人に「会社の会議に出席してもさっぱり分からないんだけれども、資料を提出しなきゃならないし、説明もしなければいけない……すごく悩んでいる」と相談したんです。するとその話を聞いて、「全く悩む価値がない。学校に行きなさい」と言われたんです。そして、友人からグロービスマネジメントスクールのパンフレットを渡され、その学校で会計やマーケティングを学ぶことにしたんです。 ――学ぶことによって乗り越えるということですね。 私自身、立場的にも社員から悩みを相談される機会が多いんですが、その際には、「悩む価値ないね。何か行動を起こさないとね。勉強してみたらどうかな」って答えています。なぜ悩むのか? それは、「分からないから」。何が分からないかは色々で、相手の商売、ファイナンスや会計、会社の戦略、法律だったりするかもしれない。でも理解したとたんに怖くなくなるんです。解決策は“学ぶこと”。自分が経験してよくわかりました。 定期的に学びを進めながら、新しいことを自身の中に取り込み前進し続ける山崎さん。一人の女性として、母親として、また、ユナイテッドアローズ執行役員・チーフヒューマンリソースオフィサーとして目指すこととは? (後編に続く) 撮影/BOCO 取材/上原亜希子