「これはだめだなと思ったので変えました」 来季10年目のソフトバンク谷川原健太が〝充実〟の2軍暮らしを送れた意識変革
ソフトバンクの谷川原健太捕手(27)が5日、みずほペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1500万円でサインした(金額は推定)。ほぼ2軍暮らしが続いた1年だったが、会見では「充実していたかな」と納得の表情。そこには夏の意識変革があった。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 チームの方針もあって今年から捕手一本に専念。その影響でリーグ優勝決定後まで1軍に呼ばれることはなかった。高卒9年目、27歳のシーズンで「この年齢で2軍というのはまずい状況というのは分かった」。序盤は1日でも早い1軍昇格を最優先事項に捉えていたが、「上がれない、打てないってなったら気持ちがすごい沈んで。これはだめだなと思ったので変えました」。7月に入ってからだった。 「野球大好きなので、長い野球人生を送りたいなというのがあるので。まず40歳(まで)と決めて、そこに向かってやっています」 目先の結果ではなく、自分がなりたい姿。それは現役を長く続けることで、その姿にレベルアップすることに意識を注ぐことにした。「去年とかまでは調子が悪くなったらコロコロ変えるという悪い癖があったけど、これという僕の軸が定まった。そういうシーズンになったので、2軍ですけどすごい自信になった」。打撃面ではスイングの軌道や体の使い方など、頼れる軸を定めたことで、迷いはなくなった。 来年は10年目を迎える。まずは開幕スタメンをつかみ取ることを目標に掲げた。「自分にとったら本当にラストチャンスで、ここを逃したら終わりっていうのはある。勝ち取って40歳まで野球をやりたい」。急がば回れを実践した成果を来年一気にぶつける。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社