ボッタス「ホイールナット問題の解決が必要。発生率は下がったがリスクは残っている」:キック・ザウバー F1第3戦決勝
2024年F1第3戦オーストラリアGPの決勝レースが行われ、キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは14位、周冠宇は15位でレースを終えた。 【写真】2024年F1第3戦オーストラリアGP 周冠宇(キック・ザウバー) ■バルテリ・ボッタス(ステークF1チーム・キック・ザウバー) 決勝=14位(57周/58周) 13番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード いいレースが結果として徒労に終わるのは、やはりうれしいことではない。あのピットストップまでは、全体にかなりいい感じだっただけに悔しいよ。いいスタートが決まったし、何よりも重要なこととしてペースは良かったから、あのまま行けばポイントは獲れたはずだ。 僕らの成績に大きな影響を及ぼしている(ホイールナットの)問題について、まだ解決に向けた努力が必要であることは言うまでもない。これまでの対策で発生率を下げることはできたものの、今日のレースでも見られたように、依然としてリスクは残っている。運に左右されるところもあって、ピットクルーが作業のやり方を変えればどうにかなることでもない。これは早急に解決を要する技術的な問題なんだ。 ポジティブなこともいくつかあった。パフォーマンスは改善されつつあり、チームが持ち込んだアップグレードで確実に進歩したので、順調に行けばポイントを獲得できたはずだ。レース序盤にはフェルナンド(・アロンソ)と争っていたのだから、8位か9位には手が届いたと思う。これからもハードワークを続けるよ。まもなく次のアップグレードが投入されるし、日本ではさらに大きな進歩を示せると思う。 ■周冠宇(ステークF1チーム・キック・ザウバー) 決勝=15位(57周/58周) ピットレーンスタート/タイヤ:ソフト→ハード→ハード なかなか厳しい週末だった。ピットレーンからのスタートでは、どうしても難しいレースになりがちで、今回はDRSトレインにつかまってしまいオーバーテイクも困難だった。チームとしてはポイントを手にする可能性もあったのに、残念ながら僕はその争いに加われるところまで行けなかった。 2度目のピットストップではトラブルに見舞われた。ギヤボックスに関するもので、僕にはどうすることもできなかった。ギヤを選択しようとした時にエンジンがストールして、かなりのタイムロスを喫したんだ。 全体として、レースペースはこれまでと同様に悪くないし、周囲のチームに対する競争力もある。今日は目の前にあったチャンスを逸してしまったけど、鈴鹿での挽回を目指してチームとして努力を続けるよ。 [オートスポーツweb 2024年03月26日]