ケラモフを相手に防衛戦に臨むサトシ

「RIZIN.49」（12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ）の前々日インタビューが12月29日、都内で行われた。 　今大会ではライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ（ブラジル／ボンサイ柔術）に前フェザー級王者のヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン／ORION FIGHT CLUB）が挑戦するタイトル戦が行われる。 　サトシは2021年にトフィック・ムサエフとの王座決定戦で勝利を収めライト級王座を戴冠。これまで矢地祐介、ジョニー・ケース、ルイス・グスタボを相手に3度の防衛を果たしている。 　ケラモフは2023年7月に「超RIZIN.2」で行われた王座決定戦で朝倉未来に1Rで一本勝ちを収めフェザー級王座を獲得。11月に自国で開催された「RIZIN LANDMARK 7」で鈴木千裕を相手に初防衛戦に臨むも1RでKO負けを喫し王座陥落。同大会で起きたトラブルが原因で拘留されていたが、嫌疑が晴れ、拘留が解けたことから11月の名古屋大会で約1年ぶりにRIZIN出場を果たし、摩嶋一整に1R28秒で秒殺KO勝ちを収めた。 　サトシはケラモフについて「フェザー級の選手だけど今回はライト級で出る。フィジカルはそんなに変わらないから、私は彼がライト級の選手と同じくらいと思っている」と評した。

ケラモフ迎撃に自信を見せたサトシ

　試合については「もちろん最初、1Rが一番危ない。思い切りくるから」とケラモフのいきなりのラッシュを警戒しつつも「いろんなフィニッシュのイメージある、打撃でもグラウンドでも」と迎撃に自信を見せた。 　もっとも、今回のケラモフの挑戦については「ケラモフはずっとフェザー級で勝って、ベルトも前に獲ったので、絶対にクレベルとやると思っていたから“え？　私”とちょっとびっくりした。彼のスタイルや彼の動きを研究していたが、もともとは私のゲームじゃなくてクレベルのゲームとして考えていた」などと明かした。 　現在、3度の防衛を果たし、RIZINでは敵なしの状態なのだが「今までずっとこの試合だけに集中。その前はグスタボの試合のことを考えるだけだった。この試合の後のことはまだ考えない。この試合にだけしっかり集中して、その後に考える。来年どうするかはまだ分からない。今考えてもやりたい人がいない。とりあえずしっかり考えてしっかり集中して、しっかりベルトを守って、そのあとに将来のことは考えます」と語る一方で「ランキングの人とチャンスがあればちょっと興味がある。トップ選手とか1位から5位くらいの選手とチャンスがあれば興味がある」とUFCのトップランカーとの対戦には興味を見せた。